旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

再び心理学

2011年03月08日 21時37分20秒 | Weblog
心模様とでもいうのだろうか。ひとのこころの働きについて学んでいると、こころの不可思議さにおののくばかりだ。その昔、好きな人から「あなたはひとのこころの襞が読めないひとね。」と言われたことがある。典型的な体育会系だったから言葉の意味さえわからなかった。結果はおつりがきそうなほどのこっぴどい失恋だった。根っから他人の心理というものに疎かった。だから、「遅ればせながら」というわけではない。

ひとのこころの法則に関心を持ち始めたのは、コンサルティングやカウンセリングという未知の心理学的な技法を学ばざるを得なくなった最近のことだ。「傾聴」や「受容」という聞きなれない言葉を理解するだけで他人の話を親身になって聞くとはどういうことなのかが理解できようになる。また、「なりたい自分」と「現実の自分」という物差しをもつと他人の葛藤がよくみえてくる。さらに「相手を中心に置いたカウンセリング」ということを意識するだけで相手に変容の機会をもたらす可能性は高まる。

このような対応は総じて受け身にならざるを得ない。どちかかというとしゃべりたくてたまらない方だ。こころの法則を理解したり意識したりしたうえで相談にのると疲労が蓄積してしまう。哲学の一派である現象学や実存主義が心理学に与えた影響は大きい。実存主義に根差す認知行動療法や論理療法というヒジョーにわたし好みの理論が知的好奇心を刺激してやまない。疲れが浅ければ、この種の療法の入門書や専門書を攻撃的に読み漁ってこころのバランスを保っている。

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