ぼくの「やどぬし」はオバアサンだ。
ついこのあいだまでコドモだったのに
気がついたらオバアサンに化けてる。
オバアサンはヤヤコシイ。
オバアサンはメンドクサイ。
何が…って(きっぱり)
自分の立ち位置がわかってない。
はじめて来た森の中
自分がどっち向いてるか
ほんとに全然わかってない。
どっから来たかは
けっこう覚えてるみたいだけど
それでもあちこち、ネツゾウしてる。
自分の「創作力」に、いい年して
気づいてないんだろーか。
それより何より、困るのは
どこに行くのか
今もワカランままだってこと。
これまでみたいに
ぼくをのせたまま
どこまでも行けると思ってる。
ぼくの存在を、ときどきでも
感じてくれてるといいんだけど…
なんかそのへんもヨクワカラナイ。
マジあぶなっかしくて見てられないよ。
でも・・・ぼくがいなかったら
もっとアブナイのかもしれないし。
オバアサ~ン、お願いちゃんと目ぇ開けて。
空ばっか見てるとあぶないよ~
ほら、うしろから自転車が来てる。
次は馬車かもしれないよ~~
あんまりぼくをナイガシロにすると
出てっちゃうよ~ すてられちゃうよ~
そのとき泣いても、知らないからね~
・・・なんちゃって。