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今年最後の1歳馬セールとなるオータムセールに、当場からは2頭の上場を予定しています。
今回は№88リキサンキャロルの2016(牝)を紹介したいと思います。
本馬は、地元の育成公社さんに預託して、セリ馴致をお願いしています。
なお、本馬の9月20日時点での測尺は以下のとおりです。
【体高】155cm 【胸囲】182cm 【管囲】19.5cm 【馬体重】456kg
当場にいた頃は牝馬らしい線のきれいな馬でしたが、育成公社にて9月20日に見た際には、短距離血統らしく馬体に厚みを帯びてきました。
体を柔らかく使うあたりは、父譲りの長所だと思います。
厚みが出たこともあってか、気性も以前よりどっしりとしてきました。
このまま行けば、良い状態でセールに臨めそうです。
さて、ここからはリキサンキャロルの2016の血統について紹介したいと思います。
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父のローレルゲレイロは、当場生産馬としてG1を2勝してくれて、最優秀短距離馬にも選ばれた功労馬です。
種牡馬としては、準OPを勝っているアイラインや地方重賞を勝っているシークロムなどを出しています。
最近では当場生産馬のソイルトゥザソウル号が、7月の2歳未勝利戦(福島芝1200)を勝ち上がり、500万下特別のアスター賞でも2着しています。
前述したアイラインやソイルトゥザソウル、そして本馬リキサンキャロルの2016の血統的な類似点として、インブリードを持つローレルゲレイロ産駒という点が挙げられます。
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リキサンキャロルの2016がダンシングブレーヴ3×4とHalo4×4を持つのに対して、アイラインはダンシングブレーヴ3×3を持ち、ソイルトウザソウルはCaerleon4×3およびHalo4×4を持ちます。
リキサンキャロルの2016が持つダンシングブレーヴとHaloのクロスに関しては、血統的に意味のあるものだと考えています。
当ブログの『キングヘイロー×モガミヒメ牝系の配合~ローレルゲレイロ編~』でも書きましたが、ローレルゲレイロの血統的特長の一つとして、Drone≒Halo≒Nijinsky≒Careless Notionから成る相似クロスが挙げられます。
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上記で色分けした通り、これら4つの血脈はNearoやPharamond、さらにはBull Dog=Sir GallahadやMahmoudを持つ点で共通しています。
ローレルゲレイロが持つこの血統パターンを活かすために、リキサンキャロルの2016の代ではHaloをクロスさせて、さらにダンシングブレーヴをクロスさせてその母父Droneの血も強化する配合に仕上げました。
血統的に類似点のあるアイラインやソイルトゥザソウルが芝路線で差し馬として活躍している点を考えると、リキサンキャロルの2016も末脚のしっかりした馬に育ってくれるのではと期待しています。
本馬に興味のある方は、当場HPを通じてご連絡頂くか、当ブログに連絡先を添えてコメント欄にご記入下さるようお願いいたします。(表示はされません)
当場から折り返し連絡させて頂きます。