「はいぃ~?」 「え゛~っ。それはないやろ。」「うわ、うわ、うわっ!」
読んでいて、何回こんなひとり言が出たことか。
病院の待合で読もうとしたのですが、1話読んだだけで、声が出そうになったので自宅で読み進めました。しかも寝る前。集中して何話も読むようなお話ではないんですよね。
きっと、江戸時代読まれていたときも、軽~く読み流していたんじゃないでしょうか。
「7歳から60歳までの女好きの男の一生」というとものすごく乱暴かなあ。
いろんな色恋のお話の詰め合わせ。どこからでもお好きにどうぞ。という感じです。
コレ一冊で時代劇10年分ぐらいの脚本が書けそうです。
前後も辻褄が合わなかったりしますし、一体コレは誰のお話?って件もありますし。
考えながら読まないと訳がわからなくなるので、大体3話で限界がやってきます。
それでも面白いです。 特に、勘当されていろいろ旅をしている巻二の「出家にならねばならず」から 巻四の「火神鳴の雲がくれ」がすらすらっと読めました。
現代語訳ですが、おそらく原作の雰囲気を残す書き方をされているので わかりにくいところもありましたが(ただ私の国語力不足?)、じっくり読めてよかったです。
8月に片岡愛之助さん主演で舞台化されますが、私は市川染五郎さんが読みながら思い浮かんできました。
好色一代男 (中公文庫) | |
中央公論新社 |