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3年前の旧歌舞伎座閉場式は見られなかったが、待ったかいあって新築なった歌舞伎座の開場式には株主招待で行くことができた。
入口で渡された手提げ袋に入っていたのは、絵番付、歌舞伎座小写真集、塩瀬の三色羊羹、公演チラシ、開場式のプログラム。1階のエントランス、2階のロビーも旧歌舞伎座とそっくり。客席も前とかなり似ている。違うところはエスカレーターとエレベーターが3階まで付いたこと。
開場式は普段は見られない舞台上の一番太鼓で始まった。
そして、寿式三番叟。祝祭のための踊りだ。休憩をはさんで、舞台に歌舞伎役者が、幹部から子供さんたちまで勢揃いして壮観。この子供さんたちが歌舞伎の中心になる時代は見届けることができないだろう。
歌舞伎座の社長、松竹の社長、坂田藤十郎丈の挨拶、尾上菊五郎丈の手締めで幕。
外に出て、建物の横の道を歩くと、前のような塀がなくすっきりしている。路面のマンホールを見たら非常用トイレと書かれていた。地下の広場も災害時避難場所として使えるようになっているらしい。昔のままのところと、新しいニーズに対応しているところと合わせ持っていてありがたい。