コロナでの面会禁止がなくなったので、週1で逢いに行っています。
初めは言葉も滅多に出なかったので、思い出させようと必死でした。以前の施設では失語症と書かれていたこともあり、声帯に異常があるのではと危惧していた時も。
私には頷くか、首を振るか、かしげるかの3択でした。
だから意味は理解しているんだろうと。ある時、職員さんがどんな飲み物が欲しいですか?の問いに「ジュース」と答えたのが始まりでした。
そういう聞き方をすれば良いんですね。
人間、最後まで関心のあるのは食べ物かも知れません。
現在では自販機の前で、コーヒーと言えます。次回は何が食べたい?と聞くと、ケーキとかドーナツといえます。
今でも単語が多いですが、私が行くと「待っていました」とか、「そうやったね~」とか言えるようになりました。
昔の写真をアルバムから剥がして見せました。自分の両親、学生時代、会社員、今の家族構成は思い出したようです。それは分かっていても言葉に出せなかったのかどうかは分かりませんが。
最近は、私の身近に起こったことを話すのですが、集会所での麻雀の話と旅行ぐらいしか話題はありません。
夫が一番得意だったのは囲碁です。アマで5段位まで登りつめてボランティア活動で大忙しでした。でも退院してから碁会所へ行っても参加賞しか。確実に忘れてしまったのだと思いました。
それから麻雀は分かると言ったので夫婦参加しました。その頃にもロンの言葉が発せなくて、女性会員と大揉めになって、私が夫と同じ卓で通訳係もしました。
でも麻雀は二人で出来ませんので、オセロの盤で囲碁が出来るかと思いたちました。線上を使えば簡易囲碁盤の代わりにできます。

私は囲碁は全然分かりません。でも将棋よりはましです。四方を囲めば相手の石は取ることができるんだし~意外と簡単?
でも完璧にボロ負けでした(笑)
2回戦目、黒4つ置かせてもらいましたが、それでも白石、一つも取れません💦
こう置けば、相手はこう打ってくるからと、その時はどうする?と考える必要があります。 たしか定石とかがあった筈です。
うそ~!何でそうなるの?の連続でした。
でも夫にしたら面白かったと思いますし、自信がついたかと。それで良かったと思うことにしましたが、もう少し私も勉強して1個位取らなくちゃ~ね!
麻雀も道半ばやし、忙しくなってきましたわ。