ナジャハウス スタッフブログ

フラメンコ衣装制作・レンタルの「ナジャハウス」のスタッフブログです。

父と、サングリア

2010年06月17日 | 立川
こんにちは。立川です。

先日父の肝臓癌の手術が終わり、結果はひとまず、
良好だということで感謝感謝です。
でも、薬の副作用で食欲もなく体力低下が心配です。
私の心が折れそうになった時、いつも心の支えになってくれた大切な家族なので、
毎日神様に祈っていました。

今は父のことをこよなく愛していますが、20歳ぐらいまではかなり嫌っていました。
父は、とても社交的で地元のほとんどの人と友達で、町を歩けば、そこらじゅうの
人々に声をかけていました。楽しいお酒が大好きで趣味もたくさんあり、
とても魅力的な人間です。

でもとても短気でかっとなると感情をむき出しにしてしまい、
特に長女の私に対しては度々、手を出しました。つまり今でいう体罰ですかね。
私は要領が悪く、どじ、アホ、間抜け、怠け者の典型だったので、
父としては何とかまともな娘にしてやりたいという親心からだったのでしょうが、
私としては殴られるたびに屈辱とくやしさで言葉が出なくなり、
涙であふれる目で父を睨みつけました。
すると、父はますます逆上して「いつまでも泣くな!」とまた私を殴りました。
そんな事が度々繰り返され、私の心は父への憎しみで一杯になり、
その体験がトラウマにもなったのだと思います。

でも、親元を離れ、長い年月を経て父も今ではすっかり穏やかな老人になり、
私も父親の愛情を感じるごとに、憎しみという垢がぽろぽろとはがれ落ちて、
憎しみという感情は今では全くなくなり純粋な気持ちで父を愛しています。

あの辛い時代があったから、親の深ーい深ーい愛情に気づくことができました。
(でも、全ては7年前に他界した母のおかげなんです)

話はがらりと変わって、2日前にお客様を自宅に招待したので、
ちょっと小さくて形の悪いびわを使ってサングリアを作りました。

これが大当たりで、とても美味でした。
ワインがしみ込んだびわも控え目な甘さとほろにがさがとても大人好みの良いお味でした。


梅干しではありませんよ。



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