ナジャハウス スタッフブログ

フラメンコ衣装制作・レンタルの「ナジャハウス」のスタッフブログです。

ある寓話

2011年01月16日 | 立川
立川です。
私は壁にぶち当たり、落ち込んでしまって、前に進めなくなったとき
自然と頭によみがえる寓話があります。もうかなり前に何かで読んで
なんとなく記憶している程度なので、正確ではありませんが          
次のようなストーリーです。  

昔あるところにとても貧しい男がおりました。その男は健康に恵まれず、
いつもいつも、病気ばかりしていました。当然仕事もできず、お金には
常に困窮していて、ましてや女にモテたことなど、彼の人生には
1度たりともありませんでした。

日増しに彼は肉体的にも精神的にも追い込まれ、本気で自殺を考えるように
なりました。
そして、死ぬ前に1度このような人生を与えた神に恨み言をぶちまけてから
死んでやる!と思い、日ごろのうらみつらみを天に向かって爆発させました。
そして最後に「本当に神がいるなら、オレのこの哀れな状況を救ってみろ!」

とその時、奇跡が起き、神が現れ、「お前の希望をかなえてやろう。何が
望みだ?」男は驚きましたが、もうヤケクソだ!とばかりに「全てだ。
不死身の肉体に巨万の富、そしていい女だ!」神は言いました「よかろう。
お前の希望を全てかなえてやろう。しかし、条件が1つある。 私がお前を
救ってやるのは1回きりだ。もう2度とこのような救済はないが、それでも
よいのか?」
男は「これだけの願望が叶えば、あとは何もいらないよ。さっさと叶えて
くれ!」

しばらくすると、彼の願望はどんどん叶っていきます。宝くじに当たり
それを元手に会社を興し、株が暴騰して、大儲けし、会社を何社も興しました。
どの会社も順調に大儲けでき、彼は大豪邸に住み、あちこちに豪華な別荘を
所有しました。そして、そんな彼に多くの美女たちが群がりました。
彼は、幸せの絶頂にいました。さらに、虚弱な体は、いつの間にか屈強な体に
変化していました。

しかし、なにをやってもやらなくても、どんどん金持ちになっていくことに
だんだん飽きてきました。すぐに手に入る美女たちにも興味がなくなり
いつしか、あの悲惨な極貧時代を懐かしむようにまでになりました。
そして、しまいには、昔に戻してくれ!と神に祈り続けましたが、
全く状況は変わりません。

こんな実態のない幸せなんてくそくらえだ!と彼は絶望のあまり、自殺を
試みましたが、なんど死のうとしても、不死身の体を与えられたので
死ぬこともできなかったのです。

彼は、あの極貧時代に自分の境遇を、全て病気や社会のせいにして、本気で
幸せをつかむ努力をしていなかったことを深く深く後悔しましたが、全ては
後の祭りでした。彼は生きる気力を全くなくし、頭も完全に狂ったまま永遠に
生き続けたとさ!

寓話とはいえ、お気の毒な話ですねえ。
どんなにみじめな人生でも、諦めないで、前へ進む気持ちさえ失わなければ
必ずいつかは報われる・・・・でも、いつ報われるのか解らないから
人生辛いし面白いのでしょうね。生きてるってワンダフル!
人生 諦めちゃあーいけやせんぜ!なんてね!

人生どん底でも、この寓話の男の人生よりはずっとましですよね。
まだ、チャレンジするチャンスがいくらでもあるんだから。
どん底大歓迎!!!・・・・とまでは、まだ言えませんが・・・・さすがに。

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