小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

第481回小麦句会投句一覧(7月22日選句締切)

2022年07月16日 19時32分50秒 | 15日句会

梅雨の逆戻りのような毎日ですね。
突然降り出して来たりするので「雨やどり」を口ずさんでしまいそうです。

兼題:水
水溶性の殺意が蓮の花影に  
初恋の記憶あおあおソーダ水  
歓迎す真夏満つ生水源か 
公園の子ら誰れ憚る水あそび        
飲む水を買う世となりて熱帯夜 
水を打つ娑婆は未練の鉄格子 
噴水の声の届かぬ高さまで      
真昼間の天水桶に螢の死  
水馬逃げろや逃げろ鯉の口  
三伏の水に晒して草木染め   
水撒くと飛び込んでくる小さきひと 
水中に拾ふ小石や晩夏光    
畔草を刈り釣瓶より水を汲む      
古寺に水の精やも未草   
堕天使の一人となりてソーダ水   
あっかんべし合う関係氷水  
河鹿聴く美濃は山国水の国    
水中花窮屈さうに開きたる 
水滴の逆さまの夏映し出す  
水打って景の整う神楽坂    
ゼラチンと水の割合梅雨明ける  
水の音夏の燕を惹き付ける    
ジョッキ干す夜半まで続く水掛け論    

テーマ:鳴く
ごつごつの指鳴らし来る日の盛り  
夏燕鳴けば田んぼに王が居る   
郭公の森や幼き日の匂う      
亀鳴いて日光街道沿ひの家   
熊蝉鳴ク炎夏覚悟イヨヨ決メ  
老人に長い朝あり郭公鳴く  
交番に女性警官夏つばめ  
国葬のニュース速報守宮鳴く    
歳時記にうつらうつらの蝉時雨   
鳴く虫の図鑑蛍はどうするの 
昨夜の雨山の向ふへ蟬の鳴く 
初鰹猫の鳴き声一変し 
吹鳴のトランペットや夏逝けり 
青栗の雨にひと呼ぶクラクション  
川端のゆかりの宿や河鹿鳴く 
窓越しに立てる聞き耳遠蛙  
風鈴のかそけき音色ゲリラ雨   
鳴き真似のうまい鳥いて山滴る   
まくなぎの声なきこえを打ち払ふ    
冷蔵庫コトリと鳴きぬ午前二時 
恋かしら鳴いているのは瑠璃とかげ  
露涼し朝の空にカラス鳴く      
話す気な揉み瓜海も鳴き砂は 

雑詠
蝸牛選挙前日立ち止まる     
サンダルの片方ばかり風の浜  
せっかちに逝った江戸っ子貝風鈴  
丁寧語飛び交う夏の百貨店  
反りかへる竹の弾力青嵐     
永遠の愛とは桔梗の花言葉  
花とうきびとくとく村は脈を打つ  
国を攻め政治家を撃つ旱かな 
山の蛾の貼りついてゐる大樹かな  
楯突きし父はもうゐず杜若  
前略も拝復もなし梅雨の明    
茶席への飛び石ふさぐ苔の花   
濃い染みさ盛夏赤い背寂しい子 
買い置きの絵の具干からび青蛙  
白き蛾の朝の窓辺の骸かな    
反あべと煽ふりし紙紙よ夏寒し   
万緑や列の端っこにいる不安     
夜の蝉実力主義の似合う都市(まち) 
矢を番ふ弦は極太旱梅雨    
用水の水音弾み青田風    
涼しさや解散近き同窓会 
蜥蜴這ふ渋谷人間交差点 
このあたり昔味噌蔵草茂る   

★選句要領

★選句数
6句選(うち特選1)
選外のコメントも受け付けます。

★締切
7月22日(金)24時

★当番はまきえっとです(投句先メールアドレス)
makietto@nifty.com



最新の画像もっと見る

コメントを投稿