こんばんは。
寒暖の差が激しいですね。
明日は「春一番」かもしれないようです。
今週に入ってから花粉と付き合っております。体は敏感です。
兼題:浅
春浅き故郷の山は斯くまばら
突然の転勤辞令春浅し
浅春のチョコに日があり売れ残る
浅はかなキス幾度もする弥生
春浅し昼をせはしくけらつつき
其角忌よ遠浅蒼と佳き句書き
春浅し福翁一人の財布哉
春浅しインクの滲む診察券
浅春やひかりためたるにわたずみ
いまだ街を浅い足どり鳥雲に
春浅き渓谷をゆく一両電車
鷺一羽浅瀬啄む春浅し
春浅しされど太陽寄って来る
浅春や筧の竹を新しく
春浅し口癖になる『大丈夫』
風光る浅瀬に群れる小さき貝
春浅し小麦粉メレンゲ美味きかな
浅き春裂きてドクターヘリ発進
老いて誦む伯夷叔斉春浅し
テーマ:体の部位の字を使って
うららかや患者の老婆耳遠し
紅梅や喉を鳴らして水を飲む
この先も父に似る爪春の雪
どや顔の顎突き出して卒業子
右の頬春が萌して春立つ日
口ごもる朝は雲雀の下にいる
受験子の拳立て伏せをする朝(あした)
小指ほど開けおく襖雛用意
心臓の鼓動始まる春の闇
川風に足長蜂の流さるる
爪の垢煎じず至る春炬燵
泥足で踏むシネマの中の踏絵かな
冬散歩足が上がらず躓けり
汝がややの雛の眉目と光りけり
梅咲くにペットボトルを潰す足
父に似し爪の容や水温む
目で追ふて春立ち知りぬ流れ雲
臍舐めよ快感開花嫁菜添へ
跫音に口笛重ね木の芽吹く
雑詠
支え合う石垣の石涅槃西風
ハイタッチして替わる店番日脚伸ぶ
ヒヤシンス九十歳の母の息
ライオンを脅してゐたる蜂の針
伊予柑や豚カツよりも鶏カツを
煙たいよ春野祈るはよい手向け
白梅を挿頭に妻の額診る
音聞きていのち目覚めむ霜柱
化かされてみたき月影追ひて春
亀ないて悪役レスラー火を噴きぬ
錆色の木々が揺れ出す梅二月
春の風邪紙から浮いてくる戦争
春兆す今は気力で生きる時
雪壁に人手の熟練大統領
梅咲いてオープン戦の始まりぬ
白梅や手つかずの空限りなく
未来へと過去を問ふ梅満開に
剪定の畑にNHK時報
綺羅の声上げてロビーの雛の前
★★★
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