小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

麦誌「句会報」への掲載句(6月分)

2016年07月04日 20時23分13秒 | 俳句雑誌「麦」

一叢は古代紫花菖蒲           とっきー

夏川が藻におほわれて「あっ河童」    瓦すずめ

七変化たゆたいゆけりちんどん屋     敏

コスプレのままで繰り出すビアガーデン  呆夢

飛魚とんで天の涯なき見て没す      瞳人 

成り飛車で終る盤面夕薄暑        餡子

消えゆくはラムネ銭湯ちんどん屋        アゼリア

あやめ咲く嫁入り舟の小波かな      多実生 

夏蝶を池の広さに見失ふ         幹夫

サングラス今日は他人の貌をして     ルカ

父の日やローストビーフに野菜盛る       藤三彩

行く当てのなきまま橋を渡る夏      仙翁 

薔薇園や森林資源は受け継がれ      ちせい

ラムネ玉鳴らし西東三鬼笑む       アネモネ

麦秋の空きりきりと鳴りにけり      春生

飛沫感染蚊も感染かつ麻痺        吾郎

着ぐるみを脱いで木陰に置く頭      まきえっと

飛躍する準備は長く黴の部屋       泉

何処までも漕いで巡らん花あやめ       道人

青葉光棹に委ねし人ごころ                   あちゃこ

くちびるに記憶の校歌青田風                珠子

川劇に酔ふてさうらう月涼し                ひなこ

千匹も音なく螢飛ぶ闇夜                    詠正

亀に乗る亀が夕焼け飛ぶつもり                 宙虫

 

以上、掲載させていただきます。

たくさんの参加ありがとうございました。

 

     BY  宙虫



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