（7/7選句締切）第337回小麦句会投句一覧

 

投句一覧です。

以下にしたがって選句をお願いします。

 

★選句数
６句選（うち特選１）
選外のコメントも受け付けます。

★締切
7月7日（木）２４時

★当番（投句先メルアド）
nakamusi5011naka@kme.biglobe.ne.jp

↓選句前に再度確認しましょう。
☆カテゴリーにある小麦句会への参加方法をクリック☆よくお読みください。

 

★投句一覧★

主なき洋館の声梅雨潸潸  

寄宿舎の昼はがらんと土用あい　　　

緑陰で語らふ過去の片思ひ　　

鎮座して何を見ている雨蛙　　

街へ出る睡蓮棄てて庭すてて　

幻のあなたを椅子に花はちす　　

万緑の中に深紅の傘開く　　

涼風がモデルをやさしい顔にする　　

洋館もジューンブライドも夢と消え　　

何時までも座る人待つ蓮かな　　

籐椅子のひとつは海を見ておりぬ　　

コーヒーの味は極上梅雨晴れ間　　

蓮の風話す形に卓と椅子

山水の音曲がり来る睡蓮花　

睡蓮やモネの心となる夕べ  

傘の蔭半襟乱れる梅雨目線　　　

放埓な野池を蓮の色香かな　　　　

洋館の栄枯偲べば青時雨       

いつ降るかわからない空濃紫陽花　　

格子窓夏の日差しを受け入れる　　

庭滝のひかり花嫁声濡らす　　

水草の花黄昏は銀の雨　

ささやきはマダム・チャタレイ濃紫陽花　　

睡蓮の池になにかが跳ねただけ　　

六月の光を集めティータイム  

梅雨曇窓に映りし他人の顔　　　

紫陽花に立つ和日傘の乙女たち　

黒椅子や睡蓮間隔開けにけり　　　

氷屋を見ている赤い夏帽子　　

紫陽花や父いたころの父の椅子　　　

傾けて此の世の色の日傘かな　　　　　

女梅雨思い出淡き硝子窓　　

写真家の行き着く所緑濃し   

藻の茂る池に雫の落ちにけり　　

恐竜の貌をちらりと家守消ゆ　

絵日傘を容れて豪商屋敷跡　　

紫陽花に着付直してさあ写真　　

蓮池か軒打つ雨期の掛け椅子は　

アモーレの座らぬ蓮池ルノアール　　　

結ぶ縁庭の浮草漫ろなり  

緑蔭の亦其の影もゆらめけり