星月夜船便で来る荷物かな ルカ
新涼の波音をきく足のうら 敏
名月や宵待草の弾き語り 道人
稲の花午後一便のバス通る 多実生
落蝉の虚空に願ふ貌をして 瞳人
月光やバスを降りればある笑顔 呆夢
落陽や関東の隅に秋刀魚焼く あちゃこ
夏の日や波の形に光る海 仙翁
天高し手提げかばんのかるきこと 瓦すずめ
松茸よ見事人混み避けた妻 吾郎
鉦叩面影湧かぬ女かな ちせい
大海の夢をみる亀水の秋 珠子
秋遍路凪ぐも荒るるも海の貌 餡子
椋鳥の群れて倒産続く街 アゼリア
葉月潮波の後ろを波がくる とっきー
台風の眼がくつきりとして怖い アネモネ
海底に沈む伝説涼新た まきえっと
青空やクレーンの灼ける造船所 泉
名月を見せむと妻を呼び出せり 春生
安芸暮て沈む鳥居や葉月潮 幹夫
澪標逢いに盆東風の水脈を航く 藤三彩
落城の址や真紅の草もみぢ ひなこ
魚跳ねて秋が錆びつく町工場 宙虫
たくさんの参加ありがとうございます。
参加者ひとり一句掲載させていただきます。
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