小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

第395回小麦句会投句一覧(12月8日選句締切)

2018年12月02日 15時19分11秒 | 15日句会

こんにちは。

お待たせいたしました。

兼題:立
再建の立役者いま寒き部屋 
山眠るどこの村にも立志伝   
それとなく立てし聞き耳ふくと汁   
山柿の狭庭と知らぬ立居かな                           
放たれて真つ直ぐに立つ独楽の芯  
てふてふの飛び立つ様に凍てにけり  
凛として立つ白鷺や北荒ぶ  
起立、礼 初凩はすぐそこに  
筆柿の種は字のやう身を立てり  
熱燗や聞かぬがよろし生い立ちは    
立ち読みの至福と引け目外は冬  
立冬や明日を呼び込むパスワード   
枯木立登った分の膝笑う  
枯れた蔦逃げかう陰に立つ誰か  
悉く冬の噴水立ちつくす  
仕立屋の古き看板白鳥来  
立冬や平田俊子の詩集読む
脚立から見下ろす景色十二月  
 
テーマ:音
隣家より紙砕く音十二月           
雪起こし近づく運命三連符 
霜月の国道沿いの電器店  
冬の夜寝入つて夕餉は延期され  
どの道も枯れの音して暮れなずむ  
闇鍋に投げ込む音の煮えたぎる  
音の海ゆきつく果ての冬銀河  
冬林檎剥く音か小康を得て  
寄鍋の締めにうどんを啜りけり  
幻聴の意味測りかね冬ひとり  
進軍の足音強き雪の道  
針音の掠れ虎造燗酒のとも  
雪だより汽笛の駅に高倉健  
冬の日を突いてをりぬ鳥のこゑ    
踏切や冬の音して始発来る  
白樺や遠き雪音矢場枯らし  
野兎の耳は枯野の敵見分け  
輪廻しの声にぎやかに落葉道   
 
雑詠
かにかくに桜落ち葉の血染め川 
螺子で巻く時計の遅れ鳥渡る  
また一つ日記に訃報師走くる   
寒柝は目立つ奴ダメ吐く啖呵  
逆縁の訃報聖樹に星ひとつ  
冬花屋売価に乗せた売れ残り  
四次元の歪みに沈む冬の湖  
時止まるごとくに滝の凍てにけり  
十二月白の広がりにアート見る  
小春日や自画像脇に似顔絵師  
浅漬の塩がきつしと今朝の父   
茶の花や祖母の口伝の処生訓  
虫絶えていよよ寂しき過疎の島 
冬青空グールドの音疾走す  
白黒の段だら貴ノ字空つ風  
風を待つ紙ヒコーキの冬の朝    
枕木を残し廃線冬茜  
琉球に静心無し寒北斗 
 
★選句要領
 
★選句数
6句選(うち特選1)
選外のコメントも受け付けます。
 
★締切
12月8日(土)24時
 
★当番(投句先メルアド)
makietto@nifty.com
 
↓選句前に再度確認しましょう。
☆カテゴリーにある小麦句会への参加方法をクリック☆よくお読みください。


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