（9/4追加あり）第532回小麦句会投句一覧（9/7選句締切）

★★9/4投句一覧追加があります★★★

 

なんとゆっくりすぎる台風。

風も雨もたいしたことなかった熊本市内。

「警報」が虚しく感じるほど。

驚くは、暴風圏のなかにある熊本より関東や東海の大雨。

驚きながら晴天、気温３５度の熊本。

迷走台風のなせる技か。

 

★投句一覧

 

新涼や里山の風軽くなる

食欲は生きる欲なりすいっちょん　　　

夏ばてをポストへナッツ缶を買う　　　

甘辛のいなごを喰んで脚残る　　　

コンビニが村を支えて秋高し　　　

踏み行けば飛蝗飛び交う茜色　　　　

秋水に映る世にも戦あるか　　　

脚六本草を抱えて九月かな　　　

昭和びと只恋しかり邦子の忌　　　　

ばったになる飛蝗捕まえるときに　　

色変へぬ松を遠目に沼の鯉　　　

軽トラの荷台空つぽ厄日前　　　

水面の塔びくともせずに嵐前　　　

店内に迷い込んだる飛蝗の子　　　

出迎えは軽トラの兄赤とんぼ　　　　

百日紅木棒で池の水つつく　　　

仏塔の水面に揺れて鳥帰る　　　　

倍率を上げて見る秋雲流れ　　　　

飛蝗てふ己は吾にしがみつき　　　

田力を得て夕空へ跳ぶバッタ 　　  

バッタ跳ぶ始業チャイムの消える野へ　　

跳び疲れ飛蝗入り日に合掌す　　　　

近付けど逃げぬ飛蝗に屈む我　　　　

稲の香の届くファミマに入店音　　　

沈黙を続ける水面秋暑し　　

コンビニにもブランドありて栗おこわ　

四つ足も雑魚も飛蝗も棲む田舎　　　

機は熟したり重力を蹴る飛蝗　　　　

水澄むや石燈籠に火を入れて　　　

ペイ決済半信半疑の蝉の音　　　　

飛蝗跳ぶさざ波ひとつ立たぬ池　　　

コンビニは町の灯台月の船　　　

コンビニで済ます納税バッタ跳ぶ　　　

常夜燈の水に澄みたる百日紅　　　　

戦いは意地の張り合いすいっちょん　　　

天高しコンビニに税払い込む　　

鳥除けを池に渡して秋高し　　

軽トラに飛蝗を乗せてポストまで　　   

駐禁のマークの薄き街残暑  　　

コンビニに客なき村の残暑かな　

お地蔵さまおつむの飛蝗にも慈眼

縋りつく蝗の目玉草の風　　　　　　

 

 

★選句要領

選句数６句（うち特選１句）

締切　9月7日（土）24時

 

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俳句「麦の会」

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