小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

麦「句会報」への掲載(2020年7月分)

2020年07月31日 22時29分00秒 | 俳句雑誌「麦」

インターネット小麦句会(七月分)

月に二度のネット句会。気楽にお立ち寄りください。

http://blog.goo.ne.jp/nakadayo2018

手探りで動き出す街本に黴     餡子

日盛りや影纏いつく靴の先     珠子

沖縄忌夜間飛行の灯の低く     春生

影ゆるく曳き日盛りの揚羽蝶    敏

言ひわけの手紙の軽さ蝉時雨    メイ

日光黄菅むかし郵便馬車の道    アネモネ

塩噴いて工事現場の日焼け顔    アゼリア

炎天やしっかり着込む作業服    泉

大地掘り埋めまた削る玉の汗    仙翁

音絶えて夜風に汗のヘルメット   あちゃこ

ガリバーの踏みゆく積木夕焼ける  道人

いま密な感じ美人か夏見舞い    吾郎

灰色に臭ふ生コン遠き雷      めたもん

肩組んだだけの友情誘蛾灯     宙虫

方形に空切り取って夏期講座    楊子

梅雨曇全読してから表紙見る    ちせい

天こ盛りしっかり食べて田草取り  多実生

またしても帰省出来ぬと書く手紙  ルカ

案じるは米作そして球磨焼酎    藤三彩

泡盛や漢同士の愚痴を聞き     卯平

赤富士や盛りの遠火いとほしみ   瞳人

半夏生赤信号の放つ闇       まきえっと



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