小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

第340回小麦句会投句一覧

2016年08月16日 21時49分02秒 | 15日句会

こんばんは。

お待たせいたしました。

休暇明けの朝は台風でどうなることやら。

農作物等に被害がなく済みますように。

兼題:降

秋の蝉降参してもいいですか  

降格や夏のボーナス気に掛かる  

ひねもすを降りみ降らずみ厄日過ぐ  

無人駅降りれば既に赤とんぼ  

けづり氷の春の雪降るやうに積む   

星降る夜圭子えん歌を朝明(け)まで     

降り落ちる蝉の嵐に責められて  

尻振りて台風吹いた照り降りし  

八月の降るを忘れし空仰ぐ  

降りみ降らずみ酔芙蓉の彩淡き  

石階を二段飛ばしに降りて秋  

雨降りに梨乗せてくる回覧板  

流れ星降るや荒ぶる岩の山       

降るように歓喜の声と汗、涙  

降りることひとつおぼえて星月夜  

照り降りて霧立ちのぼる地球かな   

公僕の道を降りれば萩の道  

トタン屋根しきりと木の実降らせけり  

海猫や降り立つ声の島に満ち  

絵日記の噴水降らす十二色    

雨が降る後の晴れ空秋涼し  

蜩や潮の匂いの降車駅  

 

テーマ:飲み物

駆けつけてまず一杯の生ビール  

からころと昭和鳴らしてラムネ飲む  

ラムネ飲むぐらりと富士の揺らぎけり  

飲みかけの盃ひとつ鬼貫忌  

遠花火バイクの動画を撮りにけり  

九月の水飲んでもはずせない首輪  

月見酒飲んで宇宙と交信す  

幻影よ奇人健児次忌よい嚥下  

五番ホームミルクスタンド秋立てり  

口に入る味はとうめい水合戦  

山路来て焼酎グィイと梢から       

飲み疲れ石に坐したり秋祭  

喉鳴らし飲むにラムネの玉が邪魔   

山の日や息飲むジェット上高地     

体操の着地決まってビール飲む  

梅雨開けて女性の活気ビアホール  

喉仏ごくりとひかるラムネ玉  

病む父に一匙ずつの葡萄汁  

墓掃除冷えたビールに生き返る  

盆の夜の怪談ワイン注ぎ注がれ  

流星群しんと飲み込む日本海  

冷し酒女のうっぷん少し飛び  

 

詠題

闊達な友の訃向日葵立ちつくす  

蓮の花モノクロの寺に色ありき  

流灯の瞬き宿り澪つくし  

吠えぬ犬曳いて八月十五日  

風鈴が青くて迷う猫の路地  

浮気するおのこを切断したき夏  

病葉のすうっと落ちる潔さ  

土用丑の日つぼ押し棒をつぼに当て   

底紅や暮れて一と日を振返る  

朝市の声無き売り子夏の果て  

制服に深き皺あり敗戦日  

助詞としてわとは和と覇を刺し鮑 

出張り来しこの荷鬼の子仕切場で  

柔道や汗と安堵の金メダル  

刺さりたる硝子の記憶原爆忌  

激痩せを少し戻して夏の萩  

夏の蝶栄養たっぷりであるらしい  

遠雷や髪やわらかき児の欠伸  

もの思いに耽るひぐらし午後三時  

ビル街に耳を澄ませば虫の声  

蜩の声の先端暮れやすし  

おん疲れいよいよ著し今朝の秋   

 

★★★

 

選句数(今回も6句選です。)

特選◎1句

並選〇5句

 

コメントをお忘れなく。

もちろん選外の句で気になる句がありましたら、コメントしてください。

 

まきえっとあてメールで投句してください。

makietto@nifty.com

 

締切:8月22日(月)24

 

↓選句前に再度確認しましょう。

☆カテゴリーにある小麦句会への参加方法をクリック☆よくお読みください


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