こんにちは。
お彼岸らしい気持ちの良いお天気になりました。
相撲は優勝決定戦です。
秋たかし御籤に英語・台湾語 アネモネ |
○(泉)今の時代この様な御籤は、現実に有るかも知れません。 |
○(藤三彩)中国語(北京語)ではなく台湾語としたこだわりが神社に関係 するのだろうか |
〇(瞳人)そういう時代なのですね |
〇(ルカ)台湾語が、句をイキイキさせています |
○(敏)東京五輪を控えているせいでしょう、近頃とみに外国語表記があちこち にみられるようになりました。とうとう御神籤もそうなったのですね。 「吉」はhappy? |
帰る時芒が資材置き場揺れ ちせい |
法事終へ姉妹散り散り秋燕 アゼリア |
〇(瞳人)みな、それぞれ、なのでしょうが、来るだけでも良し… |
○(幹夫)季語「秋燕」が佳く効いている。 |
◯(宙虫)渡る世間は鬼ばかりの五姉妹。女だからの世界観がある。 |
古語辞典ひらく夜長の物語 道人 |
◎(ルカ)古語辞典から広がる世界。夜長になりますね! |
◎(餡子)源氏物語でも読み始めたのでしょうか。私の古語辞典は本棚の隅で 埃をかぶっていますけど。 |
◯(アゼリア)季語の入れ方が上手と感心しました。 |
○(ちせい)季語は「夜長」。古語辞典に物語が。夜長の無聊を慰めてくれる。 |
○(アネモネ)何読んでいるんでしょうね。 |
◎(まきえっと)どんな物語を読んでいるんでしょう。 |
ラジオより隠語噴き出る秋の暮 あちゃこ |
◎(藤三彩)その昔、文化放送深夜便「なっチャン・チャコちゃん」そして 金瓶梅・・高校生が聴いていました。上品じゃないけど。 |
○(アネモネ)「秋の暮」じゃまだまだ。 |
語り部の手の深き皺昼ちちろ 餡子 |
○(泉)「手の深き皺」という表現に、強く打たれました。 |
○(吾郎)昼はいいなぁ。時間がゆっくり流れていく。 |
〇(ルカ)語り尽くすには、長い年月が。手の皺がそれを物語っています。 |
○(敏)被爆や戦争を語る方達の手には、いずれも深い皺が刻まれています。 とつとつと話す声も、かすれたちちろ虫の鳴き声のようです。 |
〇 (多実生) 語り部が年配なのは当然と言えるし、深い皺に説得力も感じます。 |
◯(あちゃこ)出会った語り部の方々は、皆そんな手をしていました。 深い思いが手に集約されている。 |
○(幹夫)昼ちちろの鳴き声がもの悲しい。 |
◯(宙虫)季語がいい。手にズームアップした表現が秀逸。 |
〇(まきえっと)人生が出ていますね。 |
ミサイルの飛ぶ空を去る燕かな 春生 |
ご依頼が難解カンナ外来語 吾郎 |
〇(餡子)句意は不明ですが、なんとなく面白さが押し寄せてくる感じ。 |
(選外)(藤三彩)カンナもまた外来語ということなのかな |
(選外)(道人)「かんな」は何語でしょうか?と真剣に考えてしまいそうな 句です。 |
夢語り愚痴もこぼして秋の酒 仙翁 |
○(泉)何となくユーモラスな俳句だと思います。 |
〇 (多実生) 友と語り合う夜長。秋は酒の季節でもあり、秋の酒が良く効いています。 |
○(アネモネ)あるだろうな。 |
(選外)(ちせい)季語は「秋の酒」。夢語りが少し失敗した。 |
イタリア語が似合う入江の月の舟 宙虫 |
〇(餡子)大変にロマンティック。いいですねえ。 |
◯ (アゼリア)ゴンドラ風の舟なのでしょうか。ロマンチックですね。 |
〇(まきえっと)ヴェネツィアの細い川でしょうか? |
(選外)(道人)地中海クルーズでしょうか。羨ましい。 |
猫語人語語れぬ同士秋麗ら 敏 |
○(泉)当たり前の事ですが、それでもお互いに通じ合う何かが有るようです。 |
〇(仙翁)我が家に半野良の猫がいますが、少し猫語が分かるかな? |
チャイナ語の飛び交う異国十五夜会 多実生 |
語り部は足袋に胡座の月見酒 幹夫 |
○(ちせい)季語は「月見」。語り部のフッァションに着目した。 足袋を履いて居た。 |
曼珠沙華梵語の彫られし五輪塔 藤三彩 |
◎ (アゼリア)寺院や塔など日本の伝統的な建築物と思いがちですが、仏教自体が 渡来した宗教であること再認識しました。梵語が効いていると思いました。 |
物語始まる予感星月夜 ルカ |
○(吾郎)ロマンティックですこと、でも大事、そういう感覚。 |
○(敏)秋の夜というだけで、さまざまな想いにかりたてられるものですが、 星月夜であれば、それがさらに物語性を帯びて強く感じられるということで しょう。 |
◯(あちゃこ)予感と星月夜の取り合わせがぴったり。 |
虚報癖語る悲しさ草雲雀 瞳人 |
冷まじや英語教える幼稚園 泉 |
〇(春生)これが普通になってきたのですね。益々「冷まじや」ですね。 |
語り部の間合いちきちき飛蝗飛ぶ まきえっと |
○(道人)「間合い」が巧い。懐かしい紙芝居のオジサンを思い出しました。 |
テーマ:帰る・去る |
エアメール秋の波間に「左様なら」 敏 |
○(藤三彩)ちがごろはVAM(Via Air Mail)付きの封書は珍しい。 で、さようならはボンボヤージュみたいなものか |
芒原牛舎へ帰る牛の群れ まきえっと |
◯ (アゼリア)景が大きくて、芒原に秋の風情が感じられました。 |
○(幹夫)芒原を悠然と帰る牛の群れだ。 |
○(アネモネ)つるべ落としのいい景です。 |
(選外)(道人)かつて四国カルストで見た景色と重なり合う。 |
ビラ流す帰燕三駅巣がならび 吾郎 |
○(道人)選挙の秋になりそうとか。燕はそんな人間社会の所作事は無視して 去って行く。「帰燕三駅」の調べが絶妙。 |
◯ (アゼリア)私の里の駅でも空っぽの燕の巣がさびしそうでした。 |
ふくれつつ海に傾く鷹柱 アネモネ |
〇(ルカ)海に傾く。大景がいいですね。 |
○(敏)鷹柱を実見したことはないのですが、映像などで観た感じでは、 「ふくれつつ海に傾」きながら隊列を組んでゆく様はまさにその通りと思いました。 |
〇 (多実生) 鷹柱なるものをみた事は有りませんが、想像は出来ます。 |
〇(まきえっと)ふくれつつが良いですね。 |
去り際のひとことが好きラフランス ルカ |
○(藤三彩)アランドロンですかね。肩でもの言う。 |
◯(道人)仏蘭西人の俳人のような素敵な句です。 |
〇(餡子)このひとこと。何だったのでしょうか。ラフランスもぴったりの 取り合わせ。 |
◯ (アゼリア)リズムが良くて甘ずっぱいラフランスの季語がぴったりと思いました。 |
◯(あちゃこ)恋の句。甘~い言葉か?はたまた?想像が膨らみます。 |
◎(幹夫)取合せに共感。 |
◎(ちせい)季語は「ラフランス」去り際の一言が印象的だった。 ラフランスを食べて居た。あるいは贈呈されたのかも知れません。 |
〇(まきえっと)気障な言葉なんだろうな。 |
燕帰る日よ覚えず涙せり 春生 |
我が笑顔待つ家の窓青葡萄 あちゃこ |
〇(瞳人)嬉しくなるような一句です。そういう時がわたくしにもありました… ◎のつもり |
帰去来の辞に吹く秋風飄々と 藤三彩 |
旧友(とも)行きぬほろ酔ふコートひるがえし 瞳人 |
去ぬ燕核実験を避けるごと 泉 |
(選外)(ちせい)季語は「燕帰る」。核実験は自然の摂理をはるかに超えている。 |
今年もいい年だったと蛇穴に 餡子 |
◎(瞳人)これも嬉しくなるような気分ですね。ながむしが笑っています |
○(吾郎)おいおい、ちょっと気が早い。この先何が起こるかわからんぜ。 |
秋燕逢いたき南十字星 道人 |
〇 (多実生) どの辺まで飛んで行くと見えるのでしょうか? |
人去りてホームに残る虫の声 仙翁 |
〇(春生)小さい駅の雰囲気がよく出ています。 |
青栗の雨に輝く村に帰ろう 宙虫 |
◯(あちゃこ)散文の一文的ですが、心情が投影されていて、心に残りました。 |
(選外)(道人)Uターンのキャッチコピーにしてみたい。 |
去る者は自働車の中虫が鳴く ちせい |
鼻濁音に手子摺る仏語蔦紅葉 アゼリア |
○(吾郎)フランス語のイメージ的にはマロニエかな。 |
○(ちせい)季語は「蔦紅葉」。フランス語の難しさに蔦紅葉。何か詩的な マッチングを思えました。 |
夕月に鳥は忍びて北帰行 幹夫 |
落蝉を拾い抛れば飛び去れり 多実生 |
〇(仙翁)確かに、そんなことがありそうですね。蝉は、起き上がるのが 大変そうです。 |
雑詠 |
ズーズー弁浴びてほっこり芋の秋 あちゃこ |
〇(春生)「ほつこり」がいいですね。感じが出ています。 |
◯(道人)ズーズー弁と芋の秋の取合わせが見事です。 |
掌に転がす言葉星月夜 まきえっと |
◯(宙虫)ロマンチックな世界。キラキラとした言葉が出てくる。 こんな夜は危険かも。 |
やさしい光に秋野の柵が朽ちてゆく 宙虫 |
○(吾郎)詩だな。 |
◎(道人)「光に」「朽ちてゆく」への展開が詩的。秋野の美しさを詠って余りある。 |
◎(敏)多分使われなくなった牧草地を区切っていた柵でしょう、それが秋の光に つつまれながら朽ちてゆく様を描いたものと思われます。 光にやさしさを見出した作者のこころもまた、やさしさに満ちていることでしょう。 |
◎(あちゃこ)只々寂しく空しい。そして美しい。一枚の絵のようです。 |
〇(まきえっと)秋だなぁ。 |
加速する記憶の摩滅そぞろ寒 アゼリア |
○(泉)認知症ですか。確かに恐怖です。人生は最後まで分りません。 |
〇(仙翁)年を取ると、ついさっきが遠くなり、昔が近くなる。 |
○(敏)まさに認知症にとりつかれつつある私事のようで、心底身に沁みます。 |
◎ (多実生) 想像するだけで寒気です。でも始まっている事は確かです。 |
○(ちせい)季語は「そぞろ寒」。冷え冷えとする秋。記憶の摩滅も加速して行く。 |
◎(アネモネ)身に沁みます。自分のこと言われているようで。 |
靴下の穴の色々小鳥来る ルカ |
○(藤三彩)穴があいても色靴下を履いて干すのが女性というもの |
〇(餡子)この頃は、靴下の穴を、繕うこともなくなりました。家族の多い家庭 では、それぞれの穴がちがうでしょう。面白い視点だと思います。 |
◯(あちゃこ)靴下の穴がなぜか好きです。そこにあるドラマ。 |
◯(宙虫)確かに!季語が意外で面白い。 |
○(アネモネ)笑っちゃいました。 |
しばらくは帰燕の空を惜しみけり 春生 |
言い訳をして颱風圏の端に居る 餡子 |
〇(春生)「颱風圏の端に居る」上手いです。 |
〇 (多実生) 災害列島の片隅で生きているしか有りません。 |
山眺め猫哲学す秋の暮 仙翁 |
○(藤三彩)『吾輩は猫である』だって哲学しているような |
〇(瞳人)うちのネコめも逝って何年になるか、そういう顔したかなあ |
◎(吾郎)ネコはどこでも哲学的です。 |
〇(ルカ)猫が哲学、秋の暮。発想が楽しいですね。 |
◯(道人)中七が秀逸。 |
主婦がする夜食の用意町工場 泉 |
◎(春生)「主婦がする」に町工場の様子がでています。 |
秋の薔薇少女が耳に穴開ける 敏 |
〇(餡子)娘がピアスの穴をあけたいと言ったとき、びっくりしたのがもうふた昔 以上も前のこと。この少女もいよいよ思春期の入り口ですね。 |
○(幹夫)薔薇の棘とピアスの穴・・・痛いもの同士の取合せ。 |
(選外)(ちせい)季語は「秋の薔薇」。少女はピアスを使い始める。 |
生き残る竹馬の友と秋の酒 多実生 |
〇(瞳人)しずかに、しずかに、何も言わずに、ゆるゆる飲みたい旨酒です |
〇(春生)「生き残る」に物語を感じました。 |
◎(仙翁)生き残る、確かに年を取ると生き残った感じがする。 |
(選外)(道人)秋の酒が効いている。 |
スキャンダル誤魔化しようにも虫すだく 藤三彩 |
○(ちせい)季語は「虫すだく」。スキャンダルに悩む。虫も鳴いて居る。 |
体かはすバイクの街を夏の旅 瞳人 |
〇(ルカ)体をかわす、風をかわす。バイクは風の旅夏旅。 |
藤村が唾吐く派閥雁瘡と 吾郎 |
◎(泉)見事な回文だと思います。「雁瘡」という季語には驚きました。 勉強になります。 |
◯(宙虫)こんな派閥があったらすごいなと思う。 |
門響き秋のビールの酔ひ深し ちせい |
夜業の灯じやこ屋にじやこの匂ひして アネモネ |
○(幹夫)リズム佳く詠まれている。 |
◎(宙虫)安定感ある句。じゃこのリフレインがそそる。色や匂いや人の姿まで。 色々な景色が見える |
野の声を闇夜に残し鉦叩 道人 |
〇(仙翁)野の声ですか、面白いと思います。 |
蟷螂の鎌は威嚇の異星人 幹夫 |
〇(仙翁)確かに、怪獣映画の異星人のように見えますね。 |
(選外)(藤三彩)ともかくは異星人とは戦わず、これまでのように平和に共存 してしてくださいね |
選外 (多実生) 顔は異星人、鎌は武器? |
広島は急に秋らしくなって来ました。いよいよ寒くなりますね。大相撲秋場所は、横綱の見事な逆転優勝でした。迫力満点の相撲でした。