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『月(つき)と鼈(すっぽん)』
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月も鼈も丸いという点では似ているが、実際には非常な違いがある。二つのものが比較にならないほど違っていることの喩え。
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類:●雪と墨●提灯に釣鐘●雲泥万里●雲泥の差★語源についての諸説 ①「嬉遊笑覧」「スッポンを丸と異名をつけて呼ぶ。漢名にも団魚(だんぎょ)と言ふと等し。月は丸きものなれど、丸と呼ぶスッポンとはいたく異なるるなり」 ②「嗚久者評判記」似て非なるもので比較にならないものとして「下駄に焼味噌」と並んで「朱ぼんに月」を取り上げている。・・・その他、③天のものと地のもの説など。
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参考の出典:嗚久者評判記(あくしゃひょうばんき?) 評判記。・・・調査中。
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<松下幸之助一日一話> PHP研究所編
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諸行無常の教え
その昔、お釈迦さまは、“諸行無常”ということを説かれました。この教えは、一般には“世ははかないものだ”という意味に解釈されているようですが、私はむしろ“諸行”とは“万物”、“無常”とは“流転”と考え、諸行無常とは、すなわち万物流転であり、生成発展ということであると解釈したらどうかと思うのです。言いかえますとお釈迦さまは、日に新たでなければならないぞ、ということを教えられたのだということです。これはたんに仏教だけの問題でなく、お互いの日々の仕事をはじめ、お互いの人生、社会のあらゆる面に当てはまるのではないでしょうか。