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『瓢箪鯰(ひょうたんなまず)』
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1.ぬらぬらしてなかなか捕まえることが出来ないこと。2.転じて、のらりくらりとして要領を得ない者のこと。
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類:●瓢箪で鯰を押さえる3.歌舞伎所作事。長唄・常磐津。二世瀬川如皐作詞。10世杵屋六左衛門作曲。文政11年(1828)江戸中村座初演。四世中村歌右衛門の七変化舞踊「拙筆力七以呂波(にじりがきななついろは)」の一つ。襦袢(じゅばん)一枚の男が瓢箪で鯰を捕えようとする大津絵の絵柄の舞踊化。
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参考:拙筆力七以呂波(にじりがきななついろは) 歌舞伎所作事。文政11年(1828)江戸中村座初演。二世中村芝翫の七変化舞踊。「浦島」「傾城・芥(ごみ)太夫」「供奴(ともやっこ)」「乙姫」「瓢箪鯰」「石橋」など。
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<松下幸之助一日一話> PHP研究所編
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短所四分、長所六分
人間というものは、誰でも長所と短所を持っている。だから、大勢の人を擁して仕事をしているのであれば、それぞれに多種多様な長所と短所が見られる。その場合、部下の短所ばかりを見たのでは、なかなか思い切って使えないし、部下にしても面白くない。その点、長所を見ると、その長所に従って生かし方が考えられ、ある程度大胆に使える。部下も自分の長所が認めてもらえれば嬉しいし、知らず識らず一生懸命に働く。しかし、もちろん長所ばかりを見て、短所を全く見ないということではいけない。私は短所四分、長所六分ぐらいに見るのがよいのではないかと思うのである。