おはようございます。
炊飯器のセットを失敗し、貴重なイクラ+新米ごはんの夢を打ち砕かれたSです。
倉庫からいろいろ放出することで、この本を手に取ることになりました。
実家からわざわざ運ばれた本には著者からの直筆が。
この本を書かれた方は、ホームページによると今も「岩久(いわきゅう)」という不動産の会社をされています。
父からの証言から考察すると、
VANヂャケット倒産後、後を継ぐトラッドブランドとして、エーボンハウスや、岩久さんが手がけた「ユニバーシティショップ(これは店の名前)」、
「バラクータ」、オリジナルブランドの「スタンバリー」が良く売れたそうです。
倉庫から当時の販促物が出てきました。これが表題の本を開くきっかけになりました。
スタンバリーからこの本につながるには、父の証言が必要でした。
内容は「さわり」を読んだだけですが、イギリスメンズファッション川上、アメリカメンズファッション川下論という
大きい流れに沿って、日本人に分かりやすく欧米服飾文化を解説している本です。
服装とは精神を理解できないと、「何故こうなのかわからない」ということに陥ります。
皆が海外へ行ける訳ではないので、日本人が欧米服飾文化のスピリット(精神)を理解するのを助ける、
という目的を持った本であると思います。
当時は凄く勢いがありましたが、簡単に言うとファッショントレンドの変化によって、
岩久さんのメンズファッション部門は消滅します。
その本の中の見開き、
このお店は映画「キングスマン」に使われましたね。
日本には服装に対する「精神」が根付かないから、
この本の刊行から35年経った今も活き活きとしている、こんな店はないんでしょうね。
・・・このエントランスを見ると、メーカーズシャツ鎌倉の山形店さんを思い出しました。
百聞は一見にしかず、是非行ってみてください。