さだや日記~創業96年目メーカーズシャツ鎌倉広島店のフランチャイズとオフプライスショップネクストを営んでます。

お客様に楽しんで頂くことを第一に、
本物と言える商品でお客様の生活を豊かにし、
商品1点1点を大切に販売。

中牟田久敬著「TRADITIONAL FASHION」

2017-12-12 07:44:15 | 日記

おはようございます。

炊飯器のセットを失敗し、貴重なイクラ+新米ごはんの夢を打ち砕かれたSです。

倉庫からいろいろ放出することで、この本を手に取ることになりました。

実家からわざわざ運ばれた本には著者からの直筆が。

この本を書かれた方は、ホームページによると今も「岩久(いわきゅう)」という不動産の会社をされています。

父からの証言から考察すると、

VANヂャケット倒産後、後を継ぐトラッドブランドとして、エーボンハウスや、岩久さんが手がけた「ユニバーシティショップ(これは店の名前)」、

「バラクータ」、オリジナルブランドの「スタンバリー」が良く売れたそうです。

倉庫から当時の販促物が出てきました。これが表題の本を開くきっかけになりました。

スタンバリーからこの本につながるには、父の証言が必要でした。

内容は「さわり」を読んだだけですが、イギリスメンズファッション川上、アメリカメンズファッション川下論という

大きい流れに沿って、日本人に分かりやすく欧米服飾文化を解説している本です。

服装とは精神を理解できないと、「何故こうなのかわからない」ということに陥ります。

皆が海外へ行ける訳ではないので、日本人が欧米服飾文化のスピリット(精神)を理解するのを助ける、

という目的を持った本であると思います。

当時は凄く勢いがありましたが、簡単に言うとファッショントレンドの変化によって、

岩久さんのメンズファッション部門は消滅します。

その本の中の見開き、

このお店は映画「キングスマン」に使われましたね。

日本には服装に対する「精神」が根付かないから、

この本の刊行から35年経った今も活き活きとしている、こんな店はないんでしょうね。

・・・このエントランスを見ると、メーカーズシャツ鎌倉の山形店さんを思い出しました。

百聞は一見にしかず、是非行ってみてください。