読書感想日記

最近読んだ本の感想

「それでも僕は夢を見る」 作:水野敬也、画:鉄拳 文響社

2014-06-27 21:26:38 | 随筆
「夢」とは、一体何だろう…

私が描いていた夢とは、どんなものがあったのだろうか…

そのうち果たせたものは、幾つあるだろうか…

分相応を美学として、諦めた夢の数々…

今さらだけど、再度、挑戦してみてもいいのかも…




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「第一阿房列車」内田 百聞 著 新潮文庫

2013-11-09 16:44:23 | 随筆
 言葉遊びというか、日本語を熟知している人の文章であることが、随所に感じられる。
 毎回、当初は、こんな列車の旅が果たして許されるのだろうか…と、ありえない旅立ちに吹き出してしまう私も、いつしか主人公たちと、一緒に列車に乗って、時にハラハラしながら旅行をしているような錯覚に陥っている。
 どことなく、弥次さん喜多さんの楽しい旅の匂いを感じるこの作品に、私も、場所を問わず、短期間でもいいから、旅行に行きたい…と心底思った。
 
 ところで、スポーツの世界の「阿呆」は、何と言ってもアイススケートであろう。
 日本は、素晴らしい選手ばかり揃っている、まさに黄金期なのに…
 まずは、金を払うだけで、不公正なジャッジへ異議を唱えないスポンサーの阿呆ども。
 「私たちは不公平なジャッジを認めています」と言っているようなもので、私は、他社の商品を買い求め、あるいは、他社のサービスを受けます。
 日本の「特定の選手」に対する不公平な減点について、何とも思わないのか?
 まあ、S生命さんが特定の選手を応援していることは、CMから伝わってくるが…

 次に、未だに、あからさまに不公平な報道を続けているマスコミの阿呆ども。
 なぜ、「特定の選手」の「ほんの些細なミス」を『とんでもない失敗』のように大きく騒ぎ立てて、評価を下げ、選手のやる気をなくさせるのか…
 他の選手が大きな失敗をしても、擁護する報道をしているのに…
 また、『全くレベルが異なる選手』同士を、相も変わらず「ライバル」として比較するのか…本当に、日本の報道機関なのだろうか、と呆れるばかりである。
 更には、正確な解説をしない解説者、故意に?技術面を伝えないアナウンサー、選手によって撮り方を変えて技術の素晴らしさを殺してしまう撮影スタッフの阿呆ども…
 解説者が、高度な技術を一向に解説せずに「上半身の動きは素晴らしい」「いい表情です」とは…アイススケートの技術は『足下の動き』ではないのか?
 また「ジャンプの種類やその基礎点数の違い」、「スピン」や「ステップ」をはじめとした「スケーティングそのもの」について、正確に伝えていくのが、あなた方の仕事ではないのか?
 だから、実況する者が、アイススケートに詳しくないことを誇らしげにして馬鹿の1つ覚えで「3回転3回転」等と騒ぎたて、ジャンプの着地持に、転倒さえしなければ、回転不足でも、両足着氷でも「ジャンプは成功」と繰り返すのである。
 果たして、野球をはじめ、他のスポーツで、こんなレベルの実況が許されるのか?
 そして、故意にスピード感を抑えたり、足下を撮らないようにして、未熟な技術を見せない一方で、優れた技術を殺してしまう撮影方法は、不公平であろう。
 スポーツとして、全てのことを「正確に伝えて」欲しい。
 
 そして、匿名のうえ好き勝手に加点や原点を裁量できるジャッジの阿呆ども。
 公正なジャッジをしている、と自負するならば名を名乗るべきだが、せめて検証できるよう、国籍は明らかにすべきだ。
 演技の出来不出来にかかわらず、あからさまに、好き勝手に採点しており、アイススケートの地位を貶めてしまっている元凶である。
 また、もっと機械的な技術を導入して、回転不足だのエッジエラーといった大事な要素を、正確に、そして公平に判定すべきである。

 最後に、こんな状況を許しているスケート連盟の阿呆ども。
 今、まさに日本の黄金期であろう。
 この黄金期を支える素晴らしい選手たちは、みな今期で引退を予定している。
 彼らが去った後、あなた方は、アイススケートを、そしてファンに対して、何か対策を考えているのか?
 「日本の至宝」いや「アイススケートの至宝」が、今期の活動を『集大成』としているのだ。
 今期、そしてソチオリンピックこそは、その選手が、公平で公正な評価を受けられる措置を講じないのならば、もはや、あなた方の存在価値はない。
 大切なものを失ってしまった後に、その大切さを知り、後悔しても、もはや取り返しはつかないのだ。
 
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「走る哲学」為末 大 著 扶桑社

2013-07-04 17:47:58 | 随筆
 いかに、今までの自分が、物事へ一生懸命に取り組んでいるかのように「思いこんでいた」かを思い知り、思った結果が出せないことに納得しました…
 一つのことに集中するには、他のことを「捨て」、日夜、精進を重ねなければならず、それでも、成果が現れて評価されるのは、ほんの一握りの人だけ…
 ほんの一握りの世界の人である著者の思考は、スポーツの分野に限らず、全ての人に通じる真理ともいうべき名言として、記されています。
 ぜひ、多くの方に、読んで頂きたいと思います。
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「音楽遍歴」小泉純一郎 著 日本経済出版社

2012-11-20 17:38:37 | 随筆
 好きこそものの上手なれ、という言葉とは少し異なるのかも知れないが、我が国にとどまらず、諸外国の歴史や文化を知ることは、とても大切なことなのだ、と感じました。
 特に、諸外国の首相や大統領、著名人といった歴々と、理解し合い、有効な関係を築くことが任務の一つである我が国の総理大臣たる人は、議題となる分野の知識はもちろんのこと、相手国の歴史や文化の知識をたくさん持っていることが大切なのです。
 我が国の政権が交代した後、総理大臣と呼ばれた人は3人もいたが、彼らに果たしてそれだけの知識があったのだろうか…
 諸外国の首脳たちと信頼関係を築けず、外交分野における失策の数々につながっている原因は、やはり総理大臣、閣僚たちに、相手の心を開かせるだけの知識が欠けていたこともあるのだろう。
 つまり、政治家とは、絶対に素人がやってはいけない仕事なのである。
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「帝国ホテルの不思議」 村松 友視 著 日本経済新聞出版社

2012-01-26 00:19:28 | 随筆
 現実に、日本に存在する『大人の世界』。
 そこは、ただ単に「成人」ならば誰もが訪れてよい、という場所ではない。
 『そこ』に認められた『大人』のみしか足を踏み入れてはならない世界である。
 そんな、私にとっては雲の上のような世界を支え、演出している数々の『プロ』たち。
 彼らは、その世界を支えていることに誇りを持ち、『プロ』であるがために、日々研鑽する姿は、あくまでも自然体を装ってはいるが、とても格好いい。
 『プロ』の彼らもまた、『大人』なのである。
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『それでも僕は「現場」に行く』 野口 健 PHP研究所

2011-09-18 16:05:04 | 随筆
 著者は、世界中の「現場」を駆けめぐり、困難な活動や危険な活動に身を投じている。
 その活動の一つ一つに対する著者の思いが、ひしひしと伝わってくる。
 全編を通して感じること…それは、著者は日本が好きであり、人間が好きである、ということ。
 著者の様々な活動は、すべてそこからはじまっている。
 
 その中でも遺骨収集活動や大震災に対する復興活動は、日本人が行動しなければならない活動であり、著者へお礼を申し上げるべきものである。
 しかし、遺骨の収集に関しては、著者が危険な思想を持っている等と、訳の分からない言い掛かりをつけて批判する者がいる、という日本の恥ずべき現実。
 「自分の国を好きだ」という思想、発言や行動は『危険』だ、と堂々と論じられ、子どもたちに教え込んでいる国が、世界中で一体どこにあるのか。

 この本を読み終えた頃、ちょうど新内閣が発足したが、閣僚としてふさわしいと思えない思想や資質を有する閣僚揃いであることを、僅か数日のうちに露呈してしまった。
 全閣僚が束になったとしても、著者の人間性や崇高な活動には、遠く及ばないだろう。
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「やめないよ」三浦 知良 著 新潮社

2011-04-30 00:27:03 | 随筆
 永遠に現役サッカー選手を目指す、我が国が誇る素晴らしいプレーヤー。
 著者の生き様が、そして心意気が伝わってくる。
 今、巷には成功を目指すための本があふれているが、この本は、抜きんでている。
 成功を勝ち得て、名誉や肩書きを手に入れた人たちの言葉は、もちろん素晴らしい。
 だが、永遠に現役を目指すことに努力する人だからこそ、彼の言葉は優しくもあり厳しくもあり、絶対に読む価値有り!と言える名著である。
 そして、著者が日本のサッカー界にいてくれることを、誇りに思います。

 それにしても、今日のロシアでの大会は、ひどすぎる。
 相撲界で八百長が行われた、とマスコミは騒いでいたが、世界的トップクラスの選手が参加する大会で、おんなにあからさまに評価を調整する競技があることのほうが、よっぽど大問題ではないのか。
 我が国の選手が、あれほど頑張っているのに、故意に評価を下げられている現状について、我が国の連盟は、マスコミは、これでも黙って見ているのか?
 また、ジャッジに係わる人々は、果たして本当に正しい評価をしている、と胸を張って居られるのだろうか?
 こんなことをいつまでも続けていては、真面目に努力している選手が可哀想だ。
 更には、競技そのものに誰も魅力を感じなくなり、間違いなく衰退していくであろう。
 いい加減に、ジャッジ側は公正な評価をすべきであり、我が国の連盟は、その存在意義が問われている。
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「棟梁」 小川 三夫 著 文藝春秋

2009-11-26 18:01:01 | 随筆
 「人を育てる」には、「物事を教える」だけでは成り立たず、教わる者自身が「自ら学ぼう」と意識して努力しないと、幾ら周りの者が教えたとしても、その人は育ちません。つまり、それが「技術を盗む」と言われることなのでしょう。
 小川さんは、職人さんの世界に限らない、王道とも言うべき幾つもの名言を、優しく語りかけてきます。
 最近、そのへんに溢れている下手なハウツー本等を数十冊読むよりも、小川さんの話しを聞く方が、ためになると思います。
 もっともっと、小川さんのお話を聞きたいです。
 ただ、実践できる自信はありませんが…
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「猫別れ」 猪本 典子 著 ポプラ社

2009-06-27 20:10:18 | 随筆
 読み進むほどに、私も、結構、猫が好きなんだな…と気付きました。
 ここには、猫の何気ない行動、猫と著者との普段の生活が淡々と記されています。
 その、さりげない表現に、猫に対する暖かい視線、優しさを感じます。
 そのためか、終盤へ近づくに連れて、無意識に、読み進むことを度々中断してしまいました。
 それは、もう1ページ先に、いや、もう1行先に書いてあるであろう「そのとき」を迎えてしまうことに対するためらい、あるいは、その瞬間をほんの少しでも遅らせたい、という思いが、そうさせていたのでしょうか…
 昔、ほんの数年の間でしたが、一緒に暮らした猫が「そのとき」を迎えた後の、言葉にならない思いがよみがえるとともに、また、今、家族の一人である10歳を過ぎた猫が、体調を崩していたため、とても心配だったこととも重なって、我が家の猫が無事であることを、何度も何度も確認してしまいました。
 いつまでも、猫には元気でいて欲しい。それが猫を家族に持つ人の願いです。
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「父 笑いなさい 泣きなさい」高瀬 広居 著 サイマル出版

2009-05-25 17:41:31 | 随筆
 父親とは形ばかりの私は、今だに「父親とは何なのだろう」と思ってしまいます。
 本を読んだら、父親になれるのか…子どものことを理解して、打ち解けることができるのか…。
 父親とは、そんな簡単な立場ではないと、理屈ではわかるのですが、それでは、どうすればいいのか自分で考えたところで、結局は今までと同じことしかできない…それならば本でも何でも参考にしたいと思い、読ませていただきました。
 この広い世界の中で、縁あって夫婦となり、そして親子となった家族。
 その親子という関係の下で一緒に生活できる期間は、考えているほど長い時間ではない。
 そんなことすら考えたことのなかった私は、家族を大事にすることが父親の「義務」や「サービス」である、と考えて、そこが私の父親としての原点になっていました。
 だから、職場では、他人の長所を伸ばそう等と格好いいことを言っていても、家庭に戻れば、子どもの短所ばかりが気になってしまい、父親が厳しくして治してあげなくては…等と思い上がり、結局は責めてばかり、いや現実から逃げてばかりいたんだと気づきました。
 そこで、本当は家族だからこそ、子どもの長所をたくさん見つけて、のばしてあげればいいんだ、と思えるようになりました。
 私には、残された時間もそれほどなく、簡単なことではないとは思いますが、「父親」というものに少しでも近づきたいと思います。
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