読書感想日記

最近読んだ本の感想

「月まで三キロ 」   伊与原 新 著 新潮社

2025-02-06 22:06:38 | 小説
人々の日々は、地球上に、そして広い宇宙の中で営まれていることを気づかせてくれる。
一方で、心の深い場所へ沈めた夢、想い、哀しみを再び思い出させてくれる。
いや、実は忘れたはずの過去に、現在もこだわり、囚われているのが人生なのだ。
人は何時までも夢に憧れ、あるいは乗り越えられない哀しみに後悔しながら、一日一日を生きていく。
果てしなく広く深い世界に圧倒されつつ、胸が熱くなる素敵な作品です。

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