読書感想日記

最近読んだ本の感想

「犬がいた季節」伊吹有喜 著 双葉社

2021-11-28 18:32:18 | 小説
 10代の頃、駆け抜けた日々。
 正直になれず伝えられない想い。
 道に迷い、己を知り、もがきながらたどり着く未来。
 好きなことのためなら、全力を出せる若さ。
 すべてが懐かしく、そして切なくなります。
 ただ、もう少し表題に沿った内容を…というのは贅沢でしょうか。
 でも、そんなモヤモヤした気持ちは、見事、最後に吹き飛んでしまいました。
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「あの日、君は何をした」まさきとしか著 小学館文庫

2021-11-28 18:10:56 | 小説
 全く別々に発生した、二つの出来事。
 誰もが持っている弱さと、胸の奥底に潜めた心の闇に、別々に葬られようとするそれらの出来事を、懸命に炙り出す二人。
 序盤の重たさから次第に視界が開け、場面は加速する。
 君はあの日、あの時、何をしていたの?
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「晩秋」山本周五郎 著 青空文庫

2021-11-06 21:36:48 | 小説
 「日本人」の心、考え方の根本が詰まっている。
 無駄をそぎ落とした短編に、何度も胸が熱くなる。
 「守る」こと、「思いやる」こと、そして「潔い」こと。
 本当に素晴らしい作品です。
 
 
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「夜は短し歩けよ乙女」森見登美彦 著 角川文庫

2021-11-03 21:24:04 | 小説
 特急電車から流れる風景を見る、というか摩訶不思議な短編の演劇が次々と舞台で回転するかのように目の前で繰り広げられていて、とても慌ただしいはずなのに、全く不快感はない。いうどころか、面白すぎる。
 著者の作品を読ませていただくと、いつも、京都の街で学生時代を過ごしてみたかったな、と思います。 
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