読書感想日記

最近読んだ本の感想

「クジラアタマの王様」 伊坂 幸太郎 著 新潮社

2025-02-09 19:51:05 | 小説
夢と現実との違いは、何だろう。
この作品の感想を投稿しようとしている今は、現実なのか…夢なのか…
闇雲に考えてもわかりっこないので、どんな状況でも悔いの残らないように、いっぱい考えて、力を出しきり、辛い場面でさえ『これは夢かも…』と、どこか楽しめるぐらいの余裕を持てるようになりたいものです。
とてもエキサイトで心に残る作品です。
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「あゝ、荒野」 寺山 修司 著 KADOKAWA

2025-01-26 21:08:44 | 小説
都会という荒野の中で、生と性が荒々しく絡み合う。
そして暴力と死が混ざり、全てが複雑に混じり合う。
そこに、言葉は要らない。
読み終えたとき、私は打ちのめされ、ボロボロでした。
でも、出会えてよかった素晴らしい作品です。
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「文身」岩井圭也 著 祥伝社

2024-11-16 17:39:46 | 小説
 私の拙い良心や常識なんて、瞬きでもするくらい瞬時に捻り潰される。
 人生とは一体何なのか、何のために生きるのか、根本的に考え直さなければならないだろう。
 虚構と現実の境界がぼやけ、思考は停止し、心は麻痺してしまうが、それが妙に心地よくなってくる。
 例えば、今もサンタクロースの存在を信じていますか。
 読み応え十分の、素晴らしい作品です。
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「まいまいつぶろ」村木嵐 著 幻冬舎

2024-11-01 20:07:34 | 小説
 隙あらば競合する者の足を引っ張り、踏み台にして、己がのし上がろうとする者が跋扈する世界…
 そんな中で周りの者からどれほど疑われ、蔑まれ、疎まれ、妬まれようとも自らの感情を押し殺し、己に課された任務のみを只々忠実に果たそうとする生き方…それは、三猿の教えよりもさらに過酷なものであろう。
 しかし、そういう生き方を選んだ人こそ、生涯で真に自分を理解してくれる人と出会えるのだろう…
 胸が熱くなる一方で、これからの生き方を諭してくれる、とても素敵な作品でした。
 
 
 
 
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「民王」池井戸 潤 著 文春文庫

2024-10-14 21:01:05 | 小説
 「痛快」という言葉は、この作品の読後に抱く気持ちのことを言うのだろう。
 日本の政治家はもちろん、マスコミや教育の問題を分かりやすく、そしてズバリ描いている。
 日本国民の多くが、政治に関心を示さないのは、マスコミや教育が関心を持たせないように誘導しているからであろう。それはなぜか。
 元来真面目に働く日本人。その人々の国の政治が一流になったら、世界中のどんな国も敵わなくなってしまうから。だから、そんなことを快く思わない者たちが手を変え品を変え、国民から政治を遠いものにさせようとしているのだ。
 
 国民の皆さん、どうぞこの作品を読み、もっと政治を私事として関心を持ちましょう。
 国民必読と言っても過言ではない、素晴らしい作品です。
 
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「ファラオの密室」白川 尚史 著 宝島社

2024-09-29 20:21:00 | 小説
 この物語はミステリーではなく、史実なのではないか。
 目の前に繰り広げられるのは、古代エジプトでの人々の営み、絶対的な信仰、さらには現世を超えて…
 魂を見透かされそうな表紙をめくれば、そこは紛れもない灼熱のエジプト。
 さあ、ともに古代エジプトへ旅に出ましょう。とても素晴らしい作品です。
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「さいごの毛布」近藤 史恵 著 角川文庫

2024-09-16 21:13:19 | 小説
 人はみな心の中に、悩み、葛藤、コンプレックス、忘れたい過去などを抱えながら生きている。
 その最小集合体である家族も、それぞれの事情を抱えながら生活している。
 どんな生活が正しい、あるいは間違っているかなんて、誰にも決めることはできない。ただ、望む全てのものが手に入らなくても、拾えそうなものに手を伸ばして拾うことができたら、それは幸せなことなのだろうと思う。
 本作は、そういうことを教えてくれた素敵な作品でした。
 
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「まほろ駅前狂騒曲」三浦しをん 著 文春文庫

2024-09-07 22:08:53 | 小説
 オールスター勢揃い、全部乗せ。
 やや派手な展開と並行して、主人公たちの凍っていた心が溶かされていくのは、こちらも胸が熱くなりました。
 また、助手さんと悪党?が、キザでカッコいい。
 何度も読みたい、とても素晴らしい作品でした。 
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「ぎんなみ商店街の事件簿 BROTHER編」井上 真偽 著 小学館

2024-09-07 21:23:05 | 小説
 SISTER編とのパラレルワールドを意図しているのでしょうか。
 こちらも、さらっと読み終えました。
 続編もありそうな雰囲気を感じましたが、特に心には何も残りませんでした。

 
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「ぎんなみ商店街の事件簿 SISTER編」井上真偽 著 小学館

2024-08-31 17:51:52 | 小説
 着想から話の展開に「そうきたか」と楽しませていただきました。
 ただ、やや薄っぺらに感じました。
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