読書感想日記

最近読んだ本の感想

「ピコラエヴィッチ紙幣」熊谷 敬太郎 著 ダイヤモンド社

2011-06-12 00:33:38 | 歴史物
 人知を遙かに超える極寒の世界に、陸の孤島のように孤立する小さな街
 そんな世界に暮らすのは、気質、勤勉性、宗教など全てが異なる幾つもの民族
 互いに協力しつつ街を発展させたはずなのだが…
 些細なことから…恩が仇へ…感謝が恨みへ…人の心は豹変する
 また、自分を守るために…弱者から強者へ…少数から多数へ…
 例えそれが、人として間違っているとわかっていても…
 そして起きた残虐な事態…その存在が歴史から葬られた街…そこに暮らした人々の生き様…
 たった一度の人生、長く細く生きるか、あるいは太く短く生きるか…
 自分を守ることに精一杯か、最後まで義に生きて果てるか…

 読み終わった後も、暫くの間、興奮が覚めない一冊に出会った。
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「鹿男あをによし」 万城目 学 著 幻冬舎

2011-06-10 18:29:56 | 小説
 とても面白く読ませていただきました。
 学園ものであり、青春ものであり、スポーツものであり、神話ものであり、ファンタジーっぽくもあり、つまりは万城目さんの世界にどっぷり浸れるのだ。
 そして、もう何年もご無沙汰している、ポッキーをちょっと食べたくなった。
 ただ、この本を読み終えた後に、未曾有の大震災が起きてしまったことで、現実の世界で、実は、自分にも何かできることはあったのではないか…という思いが、私の心を未だに…
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