少年野球とともに 

ここには少年野球の監督時代のあれこれを備忘として
書いていたけど、
今後は中国と日本語教育が中心になる見込み。

桑田真澄の少年野球指導(TV)を見て

2010-06-13 06:39:14 | ひとりごと
桑田氏は多摩の麻生ジャイアンツという少年野球チームの会長となり、
現在、野球指導をしているという。
現役中はいろいろスキャンダルも多く、誤解されることも多かったが、
クレバーな投手で、私が大好きな選手のひとり。

彼は番組で以下が大切と話していた。

・礼儀や思いやり
・効率と集中
・自分の頭で考える
・失敗して当然。ほめてあげる

一般的な「強い気持ち」や「あきらめない」と「がんばる」いった
体育会的ポジティブ言語が一切なかった。
私が監督時代、エンジョイベースボールで、子供たちに指導してきたスタイルと
フシギに一致する。
彼の静かに語りかける口調、納得して動かせる、
これも同じ・・・珍しい、でも心地よい、いい感じ。

彼のルーツは大阪のボーイズリーグやPL学園での猛練習。
指導者や先輩には絶対服従で、殴られない日はないといった、
強烈、過酷な日々。
それが反面教師になったようだ。

少年野球では、子供に考えさせない、頭ごなしの絶対服従的な指導、
まだまだ、頭の固い熱血漢たちがしぶとく生き残っている。
これがある限り、野球はベースボールや他のスポーツと肩を並べられない
・・と僕は思う。

「自らしっかり思考して、効率を追求してシンプルに生きる。」
野球だけでなく、生き方にもつながる共感できるメッセージもあった。
彼と彼のチームの教え子たちの今後を、暖かく見守りたい。

今日の監督会議

2010-06-06 21:14:40 | ひとりごと
今日の夕方の監督会議で、今朝早朝にアップした記事に関する話題が
タイムリーに出ました。
行政区分の違う仲間が、我々のクラブに入るのは禁じられている。
県大会等の出場に際しても規約等で制限されるので、
たとえ入っても、あとで後悔する・・等の
噂が広まっているという訴えがありました。

誰がこんな事実でない、噂を流すのか。悲しくもあります。
皆で、野球をやりたい子供たちをを一人でも多く育て、
ずっと暖かく見守っていけばいいのに。
大人たちの「縄張り争い」や「勝利が一番大事」の考え方が裏にあるようで
情けなくなります。

文書で事実関係を徹底的に争う手もありますが、子供たちにとって
それがいい影響を与える気がしません。
おおらかに、近隣の子供たちを育成していくいく視点をもって、
近隣チームとも、仲良く共存していきたいと私は考えます。

いかがでしょう?

勝田台リトルジャガーズののホームページでも
隣接区域の子供たちが、入団に関する誤解に関して
公式に声明を出してますので、疑問のある方はご覧ください。

以上。

少年野球の「理念」と「行政区分」の考え方

2010-06-06 06:26:12 | ひとりごと
先日、おかしなうわさを聞きました。
自分が入りたいチームに入れない。
その理由は、住んでる住所(市)がちがうので、行きたいクラブに入れないという。

例えば、小学校ならこんな不都合なことがあります。
家の真向かいに道路を隔てて小学校があるのに、
そこには、入学できず、
歩いて20分の自分の住所の市の小学校に
いかなきゃならない。
これは、ルールであり、残念ながら事実です。
(何々法かに基づいているはずです)

少年野球の場合、
歩いていける場所に、野球チームがあるけど、
市の境界線をまたぐので、入会できず、
自転車で、車の通りの激しい国道を通って、時間もかけて、
自分の市にあるチームを選ばなければならない・・・???

これはないですね。おかしいです。
こんなことはあってはならないことだと考えます。

我々のクラブが所属するのは八千代少年連盟ですが、
クラブの代表は佐倉市在住。事務局の私も同様です。チーム監督も2人は千葉市在住です。
クラブの子供たちの所属は6割が八千代周辺の佐倉市や千葉市の小学校です。
9つの小学校から、仲間が集います。
クラブに入ってくれた親の理由の一番目は
「近い、交通の便がいい」です。

実は、八千代少年野球連盟では、他地域所属の考え方を巡って、
昨年12回もの真剣な話し合いをして、自分たちの連盟の規約を改正し、
行政区分に関係なく、子供たちを正式に迎え入れることを明記し、決定しました。
([他地域]はイヤなことばで、行政地域が違うだけで、便宜上使用しているだけで、
 我らは同じ勝田台生活圏であり、同地域なのです)

なぜなら、親が入れたいチームに子供を入れる自由をまず保障すること。
やらせたいのに、やりたい野球をあきらめるようなことが
あってはならないから。これが第一の理由です。

無敵の強豪チームが現れたとします。自然に強くはなりません。
当然、チームの仲間、指導者、父母ともに、全員で一生懸命努力した結果、
県大会の常連、強豪と呼ばれるチームになるわけです。
心無い大人たちは「他地域から強引に人集めをした結果、強くなっただけ」などと
負けた言い訳も含めて、陰口をたたかれることも度々あるように聞いてます。

勝ち負けにこだわりが強すぎると、不公平がないようにとか、
行政区分できちんと・・とかなんとなく、
フェアで正当性がありそうな論法が出てきます。

八千代連盟が改正した「規約前文」では、
「野球を通じて、少年野球にフェアプレーの精神を学ばせ、健全な育成・・・(中略)
相互の親睦をはかり、地域社会との共生、発展に寄与することを目的とする。」
と規約の前文に明確に「目的」を明記しました。
地域社会との共生を図るとは、行政区分の概念とは関係なく、
もっと広く大きな、守るべき大切な理念でもあります。

我々のクラブでは一歩進めて、近隣のチームとも、
仲良く関係を保つために、強引な勧誘や引き抜きは一切しないし、
入部照会にあたり、他のチームも見てもらった上で、納得の上、
選択してもらうことを徹底することを、クラブ内で申し合わせてます

僕らは 少子化の中で、野球人口も減っていく現実を直視して、
指導者として、野球の素晴しさ、奥行きの深さを広める役目ももってます。
皆で野球をエンジョイしながら、仲間の環を広げ、人生を豊かに生きていく。
この考え方が理解できるなら、行政区分とかで、わーわーいうのが、
いかにみみっちいか、ということに、大人たちが気づかねばなりません。

この件に関しては、いろいろな考え方もあるでしょうから、
異なるご意見も歓迎します。どうぞ。