国家安全保障 マス・メディアにおける論議 1990年代
オピニオン・リーダーたちの安全保障論 1990年代
中川昭一・代議士(自由民主党)の主張
中川昭一氏は
「日本の正義 アメリカの正義」(扶桑社、1996年)
において、
外務省主流派が今現在もなお
「吉田ドクトリン」
(経済至上主義、外交と安全保障のアメリカ依存、軍備には金をかけない)
を最重視している
ことに疑問を呈し、不安を表明している。
中川昭一氏は
「外交、安全保障に関して日米関係がいちばん大切」
と表明しつつも、
「日本あっての日米関係」、
「飽くなき国家利益の追求こそが外交政策の基本でなければならない」
と強調、
憲法改正も視野に入れるべき
と主張している。