「リスとはじめての雪」 セバスチャン・メッシェンモーザ:作 松永美穂:訳 コンセル
待ち望むということ最初に少し、ネタバレさせてください。この絵本。リスが、「今年こそ、雪を見よう!」と、冬眠せずに頑張るお話です。その無茶な奮闘ぶりが、おもしろくて、愛らしくて...
「光にむかって サーロ節子ノーベル平和賞のスピーチ」 くさばよしみ:編 やまなかももこ:絵 汐文社
今、立ち止まってこの絵本は2022年5月初版。しかし、一読して、すでに「なつかしい」感覚に襲...
「きりのなかのはりねずみ」 ユーリー ノルシュテイン ,セルゲイ コズロフ :作 フランチェスカ ヤルブーソヴァ:絵 こじま ひろこ:訳 福音館書店
一寸先の霧何とも不思議な絵本、だ。一寸先は「闇」ではなく「霧」、そして「五里霧中」。その中を、はりねずみが行く。はりねずみを追っていくうち、夢の中にいる気分になる。それは現実みたい...
「ポケットのないカンガルー」 H.A.レイ:絵 エミイ・ペイン:作 にしうち ミナミ:やく 偕成社
持たざる者から、与える者へ「ポケットをもたないお母さんカンガルー」という無理やりな設定なのに、一頁目から引き込まれるのは、H.A.レイの絵の力ですね。そう、あの「ひとまねこざる」「...
「なまえのないねこ」 竹下文子:文 町田尚子:絵 小峰書店
仔猫と名前と、聖書何とも印象的な瞳の仔猫。この子には「名前がまだない」わけですね…。ものすごくシンプ...
「あたまにつまった石ころが」 キャロル・オーティス・ハースト:文 ジェイムズ・スティーブンソン;絵 千葉茂樹:訳 光村教育図書
頭の中の「あれ」も「これ」も淡路島の、あるホテルを訪ねたときのこと。ロビーの壁に、有名...
「ぼくがとぶ 」 佐々木 マキ:作・絵 絵本館
わたしも、とびたいこの前、久しぶりに会った高校生の女の子が、はにかみながら「将来の夢をみつけた」と話していた。「航空パイロットになりたい」のだそうだ。映画「トップガン」を観て、「空...
「このあいだに なにがあった?」 佐藤 雅彦 ・ユーフラテス 福音館書店
今年のイースター。遠方の小さな友人に、この絵本を贈りました。表紙の写真をごらんください。上には、ふさふさの毛の羊。下には、ん? これは、ヤギ...
「ともだちから ともだちへ」 アンソニー・フランス:作 ティファニー・ビーク:絵 木坂涼:訳 評論社
伝播するグッド・ニュースブルーな引きこもりの日々を送っていたクマネズミのもとに、ある日届いた手紙。それはクマネズミにとって、本当にグッド・ニュース!心躍らせる知らせ、でした。ブルー...
「ホホジロザメ」 沼口 麻子:文 関 俊一:絵 福音館書店
動画に勝つ絵本最近の小学生たちの勉強の仕方には、驚かされる。机の上に宿題ノートをひろげ、一人ずつ筆箱に自分のスマホを立てかける。音量を絞って動画を流し、チラ見しながら、お菓子をかじ...