ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2022年12月3日。ウクライナ侵攻から284日目

2022-12-03 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
2022年12月3日。

 今日、ベラルーシをロシア国防相が訪問。ベラルーシ大統領やベラルーシ国防相と対面会談しました。
 ロシア国防相は
「ベラルーシは、ロシアの信頼できるパートナーであり続けています。これは、西側諸国からかけられている前例のない圧力と、ロシアに対する宣言されていない戦争に直面している今日、特に重要です。」
と述べました。
 ロシアが始めた特別軍事行動が、いつの間にか「ロシアに対する宣言されていない(開戦を布告していない)戦争」に置き換わっていますね。まあ、それも全て西側諸国のせい、西側諸国の対応がまずいからということになるのでしょう。

 ベラルーシ大統領は、
「ベラルーシは公開された実際の条約に基づいて、すべきことをする。」
と強調。また、
「われわれの領土の一体性を守るための今後の行動について、統一の立場を練ろう。」
と表明しました。
 ロシアのウクライナ軍事侵攻については、「欧米が望む限り、特別作戦が続く」との見方を示しましたが、つまり、この戦争を望んでいるのは「欧米」ということになっています。
 またロシアとベラルーシは今日、地域の安全保障に関する軍事部門の国家間協定を修正することで基本合意しました。今月中にベラルーシ大統領がロシアを訪問し、ロシア大統領と対面会談することも昨日の電話会談で決定したとのことです。
 

 すっかり忘れていましたが、今日よく見たら、職場の近くのマクドナルド、ロシアのフクースナ・イ・トーチカにすっかり変わっていました。しかし店舗の外壁に店名が表示されていなかったです。営業中とはありましたが。


 「百万本の赤いバラ」で有名なロシアの国民的歌手、アーラ・プガチョワですが、出国先のイスラエルでイスラエル国籍を受け取ったようです。雑誌でのインタビュー記事で、
「私は自分の祖国で乞食になりたくありません。乞食にされるぐらいなら、外国で乞食になるほうがいい。」
と語りました。


 G7とEU、オーストラリアがロシア産原油の取引価格に1バレル=60ドル(約8000円)の上限を設けることで合意したことに関し、ロシア政府は「危険で正当性がない」と反発しました。
 在米ロシア大使館はフェイスブックで「不確実性が高まることは避けられず、消費者に原材料コストの上昇を強いる」と強調。「引き続きロシア産原油には需要があると確信している」と主張しました。
 AFP通信によると、ウクライナ大統領府高官は、上限設定を通じて「(ロシア経済が)崩壊する」として歓迎しています。
 ロシア経済が崩壊するとベラルーシ経済も崩壊します。


 ロシア大統領報道官は今日、ロシアが侵攻を経て占領中のウクライナ東・南部について、「ロシアの一地方」なのであるからしてロシア大統領がいずれ訪れることになると改めて強調しました。
 

 ベラルーシ国防相は、国営テレビONTで放送された番組内で、ウクライナ政府が西側諸国に要求している対ミサイルシステムのパトリオットはベ偉ルー氏にとって脅威ではないと述べました。ベラルーシ国内の危険性についても
「現在の状況は予測不可能です。もちろん、将来すべての事例が起こりえます。しかし状況は制御されています。国防省は非常に注意深く全てを監視しており、一連の対策を講じているので、現時点で(国民が)心配する必要はありません。」
と答えました。