ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2022年12月20日。ウクライナ侵攻から301日目

2022-12-20 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年12月20日。
 今日のベラルーシは気温が上がって、少し雪が溶けました。これが凍ると道路がツルツルになって怖い・・・。

 対リトアニアの国境近くでえ、ドローンを所持していたベラルーシ人が国境警備隊により拘束されました。
 正確には、国境地帯で停止中の車を発見。中にいた男性を尋問。車の中からドローンが出てきたので身柄拘束。
 今、ベラルーシでは国境地帯でドローンを持っているだけで、罰金刑になります。

 
 ウクライナ国防相は今日、ウクライナのテレビ局に対し、ロシアがウクライナに対する新たな攻撃を開始するためにベラルーシで攻撃部隊を準備する可能性があるとしながらも、ロシア軍がベラルーシで攻撃態勢を整えた戦闘部隊を編成し始めたり、ベラルーシがウクライナ侵攻に引きずり込まれたりすることを示す証拠は今のところ見られないと指摘しました。
「ベラルーシの指導者にとって軍事能力を無駄に使うことは利益にならないと考えている」とし、「現在のバランスが維持されることを期待している」と述べました。
 昨日のベラルーシ・ロシア両国大統領の会議でもベラルーシが参戦する話は少なくとも表向きには出てこなかったので、とりあえず現状維持してほしいとウクライナからテレビ番組を通じてベラルーシ政府に訴えています。


 西側からの輸入品が途絶えつつあるベラルーシ。ドイツのグミ、ハリボーの代わりになるそっくり商品をベラルーシ企業が製品開発しようとしています。
 ベラルーシではいろいろと国産の代替品を作ろうとしていますが、それはそれでいいことだと思います。
 

 ロシアのチュヴァシ共和国でガスのパイプラインが爆発し3人が死亡しました。付近の住民は避難しています。
 修理作業中で、死亡したのはその作業員だったそうです。
 ロシア軍の中でウクライナへ優先して送られている兵士の出身地が偏っていることが指摘されていましたが、チュヴァシ共和国出身の兵士も優先されていることを思い出しました。


 ウクライナ大統領は今日、ドネツク州の激戦地バフムトを電撃訪問し、兵士を激励しました。
 こうしたなか、「ワグネル」の創設者プリゴジン氏が2、動画を公開し「私も急いでバフムトに向かった」と述べ、「いつでも会う用意ができている」と、ウクライナ大統領に交渉を呼び掛けました。
 ウクライナ大統領がどうしてワグネル創設者と会わないといけないんですか? 無駄な呼びかけですね。


 ロシア政権が今月上旬、性的少数者を含む「非伝統的な性的関係(同性愛など)」に関する宣伝を全面禁止する法律を成立させたことに絡み、モスクワの図書館の「廃棄処分リスト」53点の中に日本の文学作品も入ったことが判明しました。
 吉本ばななの「とかげ」、村上春樹の「スプートニクの恋人」が入ったそうです。どちらもロシア語に翻訳されていて、訳されたときは問題ではなかったということですね。