ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

壺井栄ロシア語訳作品集をストルブツィ図書館に寄贈しました

2022-12-15 |   壺井栄
 ミンスクから約70キロ離れたところにあるストルブツィ市の図書館に壺井栄ロシア語訳作品集「二十四の瞳」を2部寄贈しました。
 ストルブツィはベラルーシの国民的文学者ヤクプ・コーラスが生まれたところとして有名です。
 街自体は小じんまりとしていて図書館も一つしかないのですが、歴史を紐解けば、かつてはポーランド領で、ユダヤ系住民も多く、ベラルーシ人と他の民族が共存共栄していた国際的な町だったそうです。
 このような長い歴史を持ち、文学のイメージがある町の図書館に壺井栄の本を寄贈することができて光栄なことです。
 寄贈式には地元の中学生や近所の障碍者生活支援センターの方々が来てくださいました。
 司書の方のお話によると、日本文学の本はあまり所蔵されていないそうで、書店では売られていない本訳書の寄贈をとても喜んでおられました。
 きっと大切にストルブツィ市民のみなさんが読んでくれると思います。



 
 

2022年12月15日。ウクライナ侵攻から296日目

2022-12-15 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年12月15日。
 今日も雪の日でした。

 ベラルーシの独立系軍事監視団体ガユンは昨日、ロシア軍のA50空中警戒管制機や軍用車両約60台などが、ここ数日の間にベラルーシ入りしたと明らかにしました。
 またロシア軍がベラルーシ領内からウクライナ方面へ飛行するのだろうという憶測が流れています。
 一方で、ウクライナとの国境近くに集結していたベラルーシ軍ですが、国境から離れている軍事基地に戻りました。
 ベラルーシ軍がウクライナへ進軍するのでは?と懸念されていましたが、その可能性はまた低くなったようです。
 ベラルーシ国防省とガユンによる情報なので確かでしょう。


 ベルガスプロムバンクの顧客41900人分の個人情報が漏洩しました。
 またネットショップのNLSTARの顧客8万5000人分の個人情報も漏洩しました。
 ハッカーによる被害だそうです。


 バチカンのローマ教皇庁は今日、ウクライナに侵攻したロシア軍の中で少数民族のチェチェン人やブリャート人が「最も残虐だ」と以前述べていたフランシスコ・ローマ教皇の発言について、ロシアに謝罪したことを認めました。
 

 ポーランド国家警察本部で14日午前7時50分、ウクライナ政府高官からの贈り物が爆発しました。長官が軽傷を負って病院に搬送。もう一人の職員も軽症を負いました。
 長官は今月11~12日にウクライナを訪問して警察庁や国家非常事態庁の幹部と会談。その幹部の一人から贈り物を受け取り、ポーランドへ帰国。14日朝に長官室の隣の部屋で開けたところ爆発したそうです。
 何が爆発したのでしょう? そんな危険物をウクライナ政府高官がポーランドの警察長官にあげるわけがないのですが・・・。ポーランドはウクライナ側に説明を求めています。その結果が気になるところです。


 ウクライナ高等反汚職裁判所は昨日、2014年の政変で大統領職を解かれロシアへ逃亡したヤヌコビッチ元大統領の全財産を押収し、国有化することを決定しました。
 豪邸のある敷地内に動物園も作っていたと暴かれていましたね。


 ロシア国防省軍事医療部門はテレビ番組でのインタビューで、ウクライナへの特別軍事作戦に参加したロシア兵負傷者について、怪我の種類などを発表しました。
 それによると、負傷者で治療が必要だった者の70%は地雷の爆発によるもので、10%は銃創による負傷、10%は病気、残る10%も(その他の理由による)負傷だそうです。
 ロシア兵の多くが地雷のために負傷していることがよく分かりました。
 また死に至ったケースでは、応急手当が遅れたことによる出血が原因であることがほとんど(呼吸ができなくなっり死亡したというケースは稀だそうです。)なので、軍関係者は自分の近くに負傷して出血している兵士を見つけたら早急に止血処理をすることが最も大事だということです。
「止血帯を使い、止血剤で傷を塞ぎ、包帯を巻き、麻酔をすること」が応急処置なのだそうです。
 はあ、なるほど分かりましたと思いましたが、10月にロシアが部分的動員を発令したとき、この止血帯すら、動員兵側が自腹で用意しなければならす、前線には「何もない」ということでしたよね。
 止血剤とか麻酔は自腹で用意するのは難しいので、ロシア軍側が自国兵士のためにちゃんと用意しておいてほしいです。