ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2022年12月8日。ウクライナ侵攻から289日目

2022-12-08 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年12月8日。
 今日は太平洋開戦の日ですね。当時の人達はどんな思いだったのかと想像してしまいます。

 ロシアで麻薬密輸などの罪で実刑判決を受け、収監されていた米女子プロバスケットボールリーグのブリトニー・グライナー選手が今日、米ロ両国の囚人交換が成立したことによって釈放されました。武器密輸に関与した罪でアメリカで収監中だったロシアの武器商人ビクトル・ボウト氏も釈放されました。
 同じように現在、ベラルーシで服役中の日本人男性も釈放されないかなと思ったのですが、よく考えたら日本にベラルーシ人囚人がいないですよね。
 と考えていたら、今日のベラルーシのニュースで、近々恩赦が出されるとのこと。
 約8500人がたいしょうだそうです。ただし、恩赦は、麻薬や過激主義に関連する犯罪を犯した者には適用されないそうなので、前述の革命を起こそうとした日本人男性や、政権転覆を図ったとされるコレスニコワ氏などは対象にならないようです。
 年金受給者、身体障害者、深刻な慢性疾患を患っている人、未成年者、妊娠中の女性が恩赦の対象だそうです。また18 歳未満の子供を扶養している市民も対象ですが、 未成年者に対する犯罪を犯して服役中の場合は除外されるそうです。当然、児童に対する性犯罪で服役中の場合も恩赦の対象になりません。ベラルーシは小児性愛者の犯罪行為には法律が厳しいです。日本がゆるすぎるのかもしれませんが。


 ベラルーシの反政権派スベトラーナ・チハノフスカヤ氏(40)が共同通信の書面インタビューに応じ、「ウクライナの勝利だけが平和をもたらす」と述べ、ウクライナを支持する姿勢を示しました。そのことは以前にも発言していましたが、軍事行動でベラルーシ領を利用するロシア軍部隊や物資の鉄道輸送への妨害が十数件起きていることについて「必要な時にはさらに妨害の用意がある」と表明しました。つまり、ベラルーシ国内でのロシア軍への妨害活動をベラルーシ国外にいるベラルーシ野党が関与しているということです。


 水泳選手で五輪メダリストのアレクサンドラ・ゲラシメニャの裁判が今月行われます。しかし本人が国内にいないので、代わりに父親が裁判にかけられることになっていましたが、今日、裁判所は親ではなく本人を裁判にかけることが正しいと判断し、被告人不在のまま裁判を行うことを決定しました。
 ゲラシメニャ元選手は政府を批判する署名をし、その後リトアニアに出国。そこで反政権派のスポーツ選手だけを集めた野党ベラルーシ・スポーツ連帯財団を設立。その後この団体はベラルーシ政府から過激派認定を受けました。
 今日のニュースを読んでいたら、この財団は今もリトアニアに正式登録されたままで存在していますが、ゲラシメニャ氏は内部の意見の相違から、すでに脱退。今はリトアニアにも住んでいないそうです。ベラルーシのスポーツ界はどうなるのか心配ですね。