ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2022年12月23日。ウクライナ侵攻から304日目

2022-12-23 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年12月23日。
 ベラルーシは気温が上がり、あちこちに水たまりができています。

 ロシア大統領が22日にウクライナでの戦闘について記者団に話した際、「戦争」という言葉を使いました。
 そして今日サンクトペテルブルクの地方議員は「プーチン大統領が軍の名誉を傷つけた。」「プーチンは戦争を戦争と呼んだ。」「すでに数千人が、そのような言葉で有罪判決を受けている。」として、当局に対してプーチン大統領を調査するべきだと訴えました。
 相当にロシア国内に不満が溜まっていることの現れだと思います。
  
 ロシア西部のタタールスタン共和国では今日、憲法改正が行われました。タタールスタン共和国のトップは「大統領」を名乗っていますが、プーチン政権は大統領の呼称を名乗ることを禁じたため、タタールスタンは共和国憲法の改正を余儀なくされました。
 今回の改正により、大統領の任期が切れる2025年以降はアラビアでリーダーを意味する「ライス」に変更するということです。イスラム圏などアラブ地域では、大統領の意味を持つ呼称とすることで影響力を維持させた形です。
 ロシアメディアは「タタールスタンはプーチン政権に対して狡猾に振る舞った」などと酷評しています。
 タタール人らの独立を目指す団体は「プーチン政権からの決別」を呼び掛けるなど緊張関係が続いています。


 大量の向精神薬2キログラムを密輸運搬していたとしてミンスクで一人の女性が逮捕されました。今仲間も逮捕して、密輸グループを一網打尽にしようとしています。注目点はロシアから麻薬を密輸しようとしていたことです。


 昨日、元ロシア副首相で、7月にロスコスモストップを退任したドミトリー・ロゴジン氏がドネツクのレストランで59歳の誕生日を祝っている最中に砲撃にあい、背中側から砲弾の破片を浴びて頭部、左大腿と臀部等を負傷しました。今日、手術のためモスクワの病院に搬送しようとしましたが、悪天候のためドネツクの病院に入院したままです。命に別状はないそうですが、怪我の状態は悪いそうです。ボディーガードとドネツク人民共和国首相が死亡。同席していた同共和国議会議長も負傷。ロゴジン氏の妻は脳震盪を起こしたと報道されましたが、本人がSNS上で否定しました。


 ベラルーシ国内にロシアからZマークがついた戦車が32両、列車で輸送されたと独立系メディアが報道しています。