眠い…すごく眠いよ。
さっきまで寒くてふるえていたのに
今はぽかぽか…
なんだかとってもいい気持だ。
「大ちゃん、大ちゃん…」
遠くでお母さんの、僕を呼ぶ声が聞こえる。
「お母さん、僕はここだよ」
ニャアと返事をしようとするのだけど
なぜだろう
声が出ない。
ジャリジャリ…
あれ？誰かが僕の顔を舐めてくれている。
え？え？もしかしてお母さん？
猫のお母さんだ！
僕を生んでくれたなつかしい猫のお母さん！
ケリケリ…
お兄ちゃんもいる。
小さな足で僕のおなかをケリケリしてる。
ちびの妹は、お母さんと一緒に僕をやさしく舐めてくれている。
「小僧、がんばったな」
その声はデッカおじさん？
僕たちをカラスから助けてくれたデッカおじさん。
わあ！一緒に遊んだみこちゃんやちびすけ、ロックもいる！
やったぁ！またみんなと一緒に遊べるんだ！
あ…
でも、ごめん…
僕は何だかとっても眠いんだ。
今はみんなと一緒に遊べない。ごめんね。
ちょっと眠って起きたら一緒に遊ぶからね。
「大ちゃん…大吉や…」
お母さんの声がどんどん遠くなる…
眠い…
とっても眠い…
お母さん…
僕は今とっても幸せだよ…
大ちゃんは大きく息を吸って
一声「ニャアゴ」と鳴くと
そのまま深い眠りに落ちていきました。
おやすみ、大ちゃん。
ありがとね。
＊大ちゃんこと大吉君は架空のにゃんこです。
兄妹猫と一緒に、のらのお母さん猫と引き離され、森にすてられました。
カラスに襲われているところを助けられ猫シェルターに保護されました。
そこでたくさんの猫と一緒にたくさん遊び、たくさん学習もして、
短いけれど楽しい一生を終えました。
少しづつ、大ちゃんやお友達ニャンコの物語を綴ってみようと思っています。
さて、できるかな😅
世界中のにゃんこやわんこ達が穏やかで幸せな一生を送ることができますように！
