南房総館山・なぎさの自然詩

ハマゴウの消えた海岸


初夏に小さな紫色の花を咲かせるハマゴウ。この植物は蕾が出来る少し前くらいから辺りに特有の香りを放つようになります。いつも歩いている海岸にはハマゴウの群落があり、その側を歩くと香りに包まれるような感じです。
今年もそのハマゴウの群落で花が咲き始めていましたが、先日の海岸清掃で刈り取られていました。




この海岸では毎年5月か6月に地域住民で海岸清掃をするのですが、その時に海岸砂丘の植物も草刈りするのです。
去年は海岸清掃が中止となり、ハマゴウの群落も一面に花を咲かせていました。
今年も砂丘にある群落が満開になるのを今か今かと楽しみにしていましたが、残念ながら満開のハマゴウを見られなくなり、ハマゴウの消えた寂しい海岸の風景が残されました。




刈り取られる直前のハマゴウの蕾。

ハマゴウも含め海浜植物は海岸でしか生きられないので、自宅の庭の草を扱うのとはわけが違います。とても貴重で珍しい種類の海浜植物も中には存在するのです。そういうことを含めて海浜植物に負荷のかからない海岸清掃の方法がないものかと思っています。個人の力ではなかなか難しく、かといって何か私に出来ることはないかと悩んでいます。
幸いハマゴウは全て刈り取られておらず、少し残されていたのでそのハマゴウが少しずつ数を増やしていくかもしれないと期待しています。
そして来年にはハマゴウ群落が元に戻り、花を咲かせてくれるように願っています。











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