南房総館山・なぎさの自然詩

ミユビシギとネコザメの卵


晴れて暖かな海岸には釣り人が一人いて、その近くにミユビシギの群れがいました。

波の動きと共に波打ち際と砂浜を上下に移動していました。
ミユビシギは波が引いた時に嘴を砂の中に突っ込んで食べ物を探し、波が寄せる時には波から逃げるという行動を繰り返していました。

更に観察していると、波打ち際から離れて砂の中に頭を突っ込んでいました。


こんなに頭を砂にめり込ませていたので、とても驚きました。
砂の中から頭を出す時に嘴で丸いものを咥えていたのが見えたのですが、ハマダンゴムシを食べていたのかもしれません。


そして今日のビーチコーミングで見つけたものです。
黒っぽいのがネコザメの卵です。
孵化は夏頃なので、長い間岩などに引っかかっていたものが、数日前の時化で打ち上げられたもののようです。
孵化後の卵の殻なのでカラカラに乾いていて、一見すると海藻と間違えそうな感じでした。
それと白いコウイカの骨、クルミ、とぐろを巻いたようなヘビガイ等いろいろ。
更に陸産貝類の貝殻は近くに川があるので、上流から流されて来てしまったものだと思います。


水平線には伊豆大島と利島が見えました。


堤防では海を眺めているようなイソヒヨドリの姿も見られました。
海岸では様々な鳥達がいて、海岸を歩き始めると、いつもどんな鳥に出逢えるか楽しみにしています。
冬しか会えないミユビシギ、いつも決まった場所にいるイソヒヨドリ、鳥たちの一生懸命な姿を見ると、とても幸せな気分になりました。






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