『ぼくはネンディ』の世界

幼いころから『ぼくはネンディ』（マリア＝コブナツカ 作)
という童話が好きだ。

これは私が生まれるずーっと前の時代のポーランドのおはなし。
ねんどで作られたネンディがふでばこの仲間たちと
小さな冒険を繰り広げるものがたりだ。

主人公ネンディをつくった女の子、トーシャの住む
街や学校、そしてその暮らしがとても素敵であたたかくて
私は読めば読むほどその世界に引き込まれていった。

金色のペン先に大きなインクつぼ
三つあみにつける素敵なリボン
キャンディの箱の中にお裁縫道具
シャボテンと毛糸のお嬢さん
絵本の中の友だち・・・・・・。

そして、
「私はいつかポーランドに行く！」とまで言っていた。

　　　　　　　

ポーランドってどんな国なんだろう？？
今だその夢かなわずに年月を経てしまったが、
先日、そのポーランドのお隣の国チェコを代表とする
雑貨展が開催されているというので行ってみた。

「チャルカの東欧雑貨展」
丸善・日本橋で開催　～ 9/17 まで。

現地の工房を回って集めた品々たち。
特にガラスボタンやチロリアンテープ、刺繍のクロスなどは
私の思い描いていた『ぼくはネンディ』の世界に近くてうれしかった。

　　　　　　　　

まだまだ暑いけれど、もう９月も半ば。

もうすぐそこまで秋が来ている。
涼しくなったらまたチクチクと縫い物をはじめようかな～
などと考えている私である。





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