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～が怪しい。～は不安をあおる。～は差別的にさえ思える。
旅行パンフレットのツアー料金、一泊二日、四十路の旅、群馬かに食い放題
\９８００～、などとしょっちゅう広告で見かける。最安値が９８００円だから
百万円だってありえるわけと解釈する。そのまま9800円のコースを申し込むのは
あきらかに足元を見られているようで恥ずかしい気がしなくもない。
この不景気、そんなの関係ないかも知れないが、せっかくの旅行だから、９８００
円の料金にオプションの館林名産りんご飴お土産付を申し込まねば、貧しい人と
思われかねないので仕方なくオプションを申し込んだりする。
一人で９８００円のコースを申し込んだとして、偶然バスの席で隣になった人が
オプションそのほかで12000円だったりしたら移動中のバスの中の会話に困るような気がする。
「いやー夕べの馬刺し、最高でしたな」
「馬刺しでしたか、私は、コースが少しばかり違うので、ソーセージでしたな。ハハハ」
「そうでしたか、ソウセージでしたか。それもいいですね」
とか、
「次のお寺はいいらしいですよ、楽しみです」
「いえ、ワタクシはオプションは申し込んでないので、そこには行きません」
「では、その時間、どこに？」
「そのお寺の前の市民公園ですかね。噴水が見事らしいいです」
「そうですか。それもいい・・・」
なんて、会話になりそうな気がしてならない。
～はいらないと思う。逆であってほしい。9800円～ではなく～9800円にして欲しい。
人は言葉や文字に弱い。露天風呂、生ビール、現地特産、源泉、ナマアシ、混浴、
特選和牛、サメの肝油、朝採れイチゴ、市場直送、港市場、豪快漁師料理・・・・
人はこんな言葉に弱い。特に僕の友人のNEMOYANはすぐにそんな言葉にだまされるだろう。
実家が網元でその次男の現役漁師が経営するアットホームな民宿、ムサシ丸で、極上の海の幸を堪能ください、などというコピーがあったら思わず迷ってしまう。
源泉賭け流し、循環加温一切なし、地下2000メートルから脈々と湧き出る源泉から
は驚きの効果が・・・、ひとはそんな言葉に心が動かされる。
有識者の言葉は重い。その言葉に影響され、僕はセサミン（ゴマの成分）スクワレン
（サメの肝油）、ウコンを常用している。どれも酒に対してのサプリだけど。
旅先の夕食でかに食い放題は、せっかくの旅行、あまり食べたいとは思いませんね。
朝のバイキングはまあ、いいとしても、ちょっと気取った宿の夕飯がバイキングってのは
とてもじゃないけどいやだな。
～寝ます。