ロシア日記

~ペルミより愛を込めて~
日本語教師と雪のダローガと足跡

~サンクトペテルブルグ~
雪の上の足跡

ホホフカとスラバ一家

2013年02月15日 | 日記

 同僚のナスチャさんのおかげで素敵な家族に出会いました。
ナスチャさんは毎週、日曜日に、14歳のアーニャさんに日本語の個人レッスンをしているそうで、先週の日曜日、その一家のご自宅にお邪魔させていただきました。アーニャさんの隣に座ってお父さんのスラバさんとお母さんのイリーナさんも一緒に日本語を勉強します。娘さん思いの優しいご両親です(*^-^*)
イリーナさん特製のボルシチをご馳走になり、スラバさんの従妹である金髪で小柄な美しいスヴェータさんとその旦那様のかっこいいアレクセイさんも加わり、車で1時間のホホフカの地への小旅行にも連れて行っていただきました。
 ホホフカは、ペルミから行けるちょっとした観光地で昔のロシア人たちが暮らしていたスタイルをそのまま一個の村にしたようなところです。人々が暮らした木の家と木でできた教会があります。人々は木の家を夏用と冬用に分け、冬用の場所には暖炉を作りました。サウナも作り、狩り用のテントも展示されていました。黒沢明が作ったロシアとの合作の映画を思い出しました。名前を思い出せませんが、森で暮らす先住民とそこに探検に入った現代人との心温まる交流の物語です。
私たちのホホフカはガイドさんも付き、雪の中を回ります。どれも初めて見る素朴な昔のロシア人の暮らしに興味津々でした。
 帰りにアレクセイさんの経営するペルミのピロシキのお店に行き、本場ロシアのピロシキをたらふく食べました。パイのように大きなお皿いっぱい焼けたピロシキの生地の中身は黄金色に焼けていて、お肉、お魚、ブルーベリーと種類も豊富です。特に、お肉やお魚にはウクソスというロシア特製の酢をかけていただきます。中味がぎっしり詰まって酢の味も利き、ボリューム満点で美味しかったです。
私はアレクセイさんお勧めのマンサという普通の小麦ではなく小麦のひき割の粉から作られたピロシキをいただきました。口の中にバターの風味が広がり、ヨーロッパのバター菓子だなあと思いました。
 ロシアの生活はどう?と質問を受けて、面白い、だけどスーパーマーケットで胡椒のありかを誰も教えてくれなかった、と言ったら、イリーナさんが「私もスーパーマーケットでは居心地が悪いわ。ごめんなさい」と言っていました。笑
 みんなが優しくしてくれて、とても楽しい幸せな時間でした。
 まだまだ寒いですが私の孤独は徐々に溶けはじめています。