ロシア日記

~ペルミより愛を込めて~
日本語教師と雪のダローガと足跡

~サンクトペテルブルグ~
雪の上の足跡

ポーランドの田舎町を歩く

2013年02月21日 | 日記
 午後5時までさんざんボレスワビエツの食器ショッピングに粘ってから、手にいっぱいの青い食器を抱えて、旧市街を探索してみることにしました。ポーランドのお家はロシアのそれとは違い、こじんまり三角屋根の可愛らしい家々なのですが、何せ壁の色が薄汚れたカーキ色、どんより重く暗いのです。ロシアもそうですがスラブ系はどうしてこうも暗い雰囲気を作り出すのでしょう。

 それから町の中心と言っても、そこはポーランドの田舎町、本当に小さいメイン通りに誰も歩いていないようなそんな町でした。白い教会が一つ建っていました。雪の中に明かりがぼんやり灯っていました。

 ナヨミと私は一軒、見つけた可愛らしいカフェに入り、ナヨミはホットチョコレートを、私はカプチーノを頼みました。ここでもポーランドのミニスカートの民族衣装を着たお姉さんたちは豊満でした。店内はボレスワビエツの食器が飾られボヘミアンランプが置かれ可愛い内装でした。

 ポーランドは少し田舎くさく、でもどこか落ち着ける可愛いらしい雰囲気です。

ポーランド料理

2013年02月21日 | 日記
 水玉模様を見過ぎて、疲れた私たちは、駅へ引き返す国道沿いの道を左に入って100メートル進んだところに美味しいポーランド料理のレストランがあると聞いてそこへ行くことにしました。周りは一面雪と殺風景な車ばかり往来する通りに佇むそのお店は丸太でできたとっても可愛らしい外観で、中へ入ると暖炉のある温かみのある空間になっており、大きく胸の開いたポーランド衣装を身に着けた豊満なお姉さんが、ポーランド語の他に英語、ドイツ語の載ったメニューをもってきてくれました。
 
 ナヨミはキノコの入ったポーランドのスープにロシアヴァージョン餃子「ペルミニ」を、私はジャガイモを練って作られたパンケーキとサワークリームの付け合わせを注文しました。スープのお味は酸っぱめ、ペルミにはサワークリームが載っており「日本風に焼いて醤油で食べたら美味しいね」と言いあいました。
 ジャガイモパンケーキは想像通りお腹いっぱいに。けれどやはり「ポーランド料理が有名でないのも何か理由があるはず」の言葉通り今一歩何かが足らないお味でした。

 旅の終わりにナヨミが「今回の旅は食事が良くないのが残念やったね」と言った言葉が印象的でした。チェコもドイツもポーランドもそれぞれとっても美しくいいものを持っている国だとは思うのですが、なにせ食事が…ということですね。有名でないのは…!
 それでも食後の紅茶もビールも頼んで14ユーロなのはありがたいお値段でした。

 今回の旅で、いちばん美味しかった料理は、本物のコック・ナヨミの作ってきてくれた家庭の味です。白いごはんにのせて食べるシンプルに焼いただけの鮭、お醤油で和えてある小松菜、こんにゃくの入った煮物、どれもがやさしい日本の味です。この数か月、見知らぬ味ばかりを舌に上らせていたので、生まれ故郷の味は心をなごませてくれました(*^-^*)

青いポーランドの食器 ボレスワビエツの街へ

2013年02月21日 | 日記
 駅の窓口で見知ったことのないポーランド語でボレスワビエツの食器の店舗までの説明を聞き、ナヨミと私は歩きだしました。食器があるのは、町の旧市街ではなく、ドイツへ向かう国道沿いに点在しているらしいのです。窓口のおばさんの説明とナヨミの持ってきた地図を照らし合わし、駅を背にし右へ100メートルほど行き、それから右へ鉄橋をくぐり抜け50メートルもしないところの左側に大きなボレスワビエツの食器の看板が見えてきました。それまでに割とすぐに見つかったボレスワビエツの食器にふたりでほっとしながら入っていくと、ネットで見た通りのボレスワビエツの青い食器がうず高く積み上げられ壁一面に並んでいます。可愛いディスプレイも色気も何もなく、雑然と並べられているのです。

 ネットで見ていた通りのそのものにけれどやはり圧倒されながら、一軒目に目星をつけるだけにして、その後、同じ国道沿いの右左に立ち並ぶ幾種類もの違う社が作るそれぞれ少しずつ違う食器の模様を覚えながら見ていきました。全部で6,7軒はあったでしょうか。定番の青い水玉模様の柄はどこにでもあり、それが少しずつ違っていたりと、本当に可愛いらしいのです。

 私が最初に選んだのは、バター入れ。バターは使わないけどパカッと持ち上げたら一個分のバターの容量があり、チーズやサラミを入れるのにちょうどいいかなと思ったのです。水色の花とオレンジの花が夏草のような懐かしさを覚えました。それにそこのお店のお姉さんは、本日が記念すべき開店日ということでとってもニコニコと感じが良くなんだか応援したくなったのです。それにスプーンも買いました。ナヨミの分厚いスプーンは使い心地が悪いとのアドバイスにより、こちらは柄よりもなるべく薄く作られているものに注意し選びました。もっともどれを選んでも可愛いものばかりです。

ポーランドへ

2013年02月21日 | 日記
 今回の旅のルートは、ペルミから直行でチェコの古都プラハへ。毎食ビールを飲み、それから国境を越え、友達の待つドイツのドレスデンへ。昔日の友、ナヨミも予定をいろいろつけて夜9時の便で駆けつけてくれ、翌日、二人でドレスデンを丸一日観光した後、朝8時の列車で一路、ボレスワビエツという可愛い食器を求めポーランドへ。このボレスワビエツという食器は最近は梨花の店でも置いてあるらしく東京でも人気のアイテム。判子を押して人の手で作る食器は温かみのある青が基調の素朴な味わい。ネットで一目見たときから惚れてしまい、今回の旅のルートであるドレスデンから2時間足らず行けることを突き止め計画に詰め込み、幾夜、青い食器を心に思い描いたことか。

 列車がポーランドへ近づくに連れ、車窓からは雪深い景色が広がっていきました。こんな寂しいところで暮らすのはどういう気分なのだろうとおもっていたのですが、はて気づくと、それはどこかで見知った景色、今私が住んでいるロシアのペルミなのですね。私の住む雪深い地、そのもの。
ドレスデンから2時間、『Boleslawiec』とかかれた小さな駅に降り立ちました。駅の構内に入ると、全面エメラルドグリーンに塗られた壁と構内の雰囲気は、近代的なドイツからの雰囲気とは一変、空気も重く冷たい東欧圏に様変わりです。