ロシア日記

~ペルミより愛を込めて~
日本語教師と雪のダローガと足跡

~サンクトペテルブルグ~
雪の上の足跡

ドレスデン城

2013年02月19日 | 日記
 3時間もホテルでお喋りしていた私たちは、そういえば街を見てないね、ということでコートを着込み、真夜中12時の街へ繰り出します。
 フロントでもらった地図がびっくりするほどドレスデンは小さな街です。ホテルからまっすぐの道を20分ほど進むとメインのお城が見えてきます。冬の街灯に照らされ、黒いお城が浮かべあがってきます。迫力間満点です。お城の鉄塔に立つ何体もの彫像がまたリアリティをもって迫ってきます。黒い空には不気味にコウモリがキーキー啼いて翻っています。中世にタイムスリップしたようなそんな錯覚を覚えます。ほら、向こうからコツコツと靴音を響かせ、長いドレスを着た女の人歩いてくる足音が聞こえるでしょ。

国境を超えるとき

2013年02月19日 | 日記
 国境を超えるときのあのウキウキ感はなんなのでしょうね。
社内の放送がチェコ語からドイツ語へ変わり、新たにドイツ人の車掌が切符の確認にやってくる、あー次なる異国へ来たのだな、と感慨深いです。
 そしてドレスデンに降り立った時の空気感、無駄のない機能抜群の造り、ドイツだなあと思います。駅のドアが勝手に開いたときには、長らくお目にかからなかったオートマの環境に感激したほどです。
そしてドイツ人の陽をまとったような空気感、無表情で青白いロシア人にも、暗めのチェコ人にもない雰囲気です。肌の色に赤みがさし、髪も明るめで、全体的に輝いている印象を受けたのです。あとでナヨミに言ったら「そう?長年ドイツに住んでるから見慣れてしまった」とは言っていましたが、そのあとで「そう言われてみればそうかも」と言っていました。

 ナヨミを待つ間、一足先に街を散策し、バーに入り白ワインを飲みました。久々に現代的なオシャレなお店で飲む本場の白ワインに幸せ度は高まるばかりです。調子に乗って、そこに流れる英語の歌にも感銘を受け、歌手の名前を店員に聞いてしまいました。ちゃんと調べて紙に書いてもってきてくれるのだから感激です。
 外は大粒の雪が降り出しました。ナヨミが来る時間を見計らって私は店を後にします。

ドレスデンへ

2013年02月19日 | 日記
 列車は2時間も遅れてドイツのドレスデンへ向かいます。
 今夜は昔日の友、ナヨミとドレスデンのホテルで会う約束です。
 午前中、ビザのことで大使館へ行ったので、ビールの2,3杯でも飲みたい気分です。
ドイツの列車は遅れることで有名らしいです。列車を待つ開き時間にビールを一杯ひっかけにいきました。プラハ本駅から近い酒場へ行き、ビールだけでもいいのかと聞きました。いいという返事なので、混んでいる店内でチェコのオヤジと相席し、コゼルという黒ビールをいただきました。ビール名はオヤジが教えてくれました。
 
 ナヨミが「チェコの男って暗くない?」と言っていた言葉を思い出し、確かにそうだなと思い、ビールを傾けながら観察しました。顔の造りが暗いのかしら、古都が暗くさせるのかしら、どうも活気がないような気がしないでもないのです。
 
 列車のことも心配なので引き揚げ、再び駅へむかいました。
ドイツ在住のナヨミ曰く、ドイツの列車は遅延と告知しておきながらたまに早く来たりするらしいのです。そこは、やはり、ロシアよりはましだとしても、スーパー正確な日本とは違い、ヨーロッパの真面目国代表、日本人に一番性格が近いと言われているドイツですらこの調子です。日本がいかにきちんとしているか際立ちますね。