昨7日はいつもの仲間が新宿京王プラザホテルに集合しました。 仲間であるK氏の漆作品展示会出展のお祝いに駆けつけたものです。 メンバーが久しぶりに全員揃い踏み。 おかげでいつもどおりの楽しい会話が続きました。
展示会出展に到ったK氏の精進の路には ただただ 敬服するのみです。還暦を過ぎてなお新たな才能を発揮できるのは、非凡な才覚と尋常ではない努力の産物と言えます。
もともと 在職中から 初期研修時の成績はトップ。 その後も優秀なエンジニアであり、管理職となっても有能なマネジメントとして人望も厚く、多才で器用な所の多い人物でしたから 驚いてはいけないのかも知れませんが・・・。
K氏が「漆塗り教室」に通い始めた頃、漆で顔がかぶれ「凄い顔になった。」 と連絡してきたのが つい先日のように思えます。 あれからもう3年半 早いものです。
この作品はご当人いわく漆の塗りは30回以上におよび更に仕上げに20回以上手を加え、完成までに 3年を要したそうです。漆を一回塗ると0.02ミリの被膜で覆われるのだそうですが・・・。
「乾いた表面を研いで、それからまた漆を塗るの。」
「研ぐってどういう意味?」
「樫の木で作った炭で研いで平坦にするの。」
「塗った漆が乾いたときにできる凹凸を削るのね?」
「違う。炭で丸めるの。わかる?」
「ふうん、炭でねえ。」
解ったような解らない話が続きます。
「そんなに何年もかけてちゃあ まあ芸術だね。プロはどうしてるの?」
「プロは時間をかけていられないので数回で仕上げちゃう。」
「それで 同じ品質なの?」
「塗るのもスプレー使ったり、生産性が違う。」
「そうでなきゃ、やはり食えないんだねえ。」
桃栗三年と言いますが、三年で一芸に大成できるのは非凡な才能といえます。普通人ではないレオナルド・ダビンチみたいな人生がそこに花開きつつあると思っていたのですが・・・。 どうやらこれは優雅な趣味の世界なのですね。 それにしてもご立派。
昼食はCさんの推薦による、コレアンレストラン「五穀亭」へ。
食事の前に K氏の気配りがメンバーを喜ばせてくれました。
桐箱に入った漆の会デビュー内祝の品が準備されていました。
名匠たちの焼いた「ぐい飲み」が皆さんに送られ一同感激。
「土産付きの芸当はなまじの人にはできない」と無雲さんも絶賛。
コレアンレストラン「五穀亭」はホテルの中にあり高級店イメージが。
個々にお好きなものを選択。私はプルコギのランチメニューを注文。
お店の雰囲気を考慮すると、リーズナブルな価格帯であったのかも知れません。
お味もそれなりに調っていました。Cさんの事前調査の賜物か?
次回は 暖かくなったら 河口湖日帰りハイキングでもセットしますかネ?
今日もお立ち寄りいただき 有難うございます。
蒔絵を知る 貴女こそ いまどきたいしたものですよ。
蒔絵なんて 心に余裕のない人生を送った人には 縁遠いボキャブラリーです。
その日の昼食会の席上 K氏が
「丼爺もこの仲間がいるから 在職中何とかやってこれたんだぞ。 みんなに感謝しろ。」なんていっていましたっけ。
言われるまでも無くその通りですね。
人生の宝・いい仲間です。
「丼」
流石、丼さんのご友人ですね!
”類は友を呼ぶ!”
の如く、丼さんの交友関係はやはり~
上質な感性の持ち主ばかりの様ですね
佳き友は、佳き人生の証しですね!
蒔絵を趣味になさるとは~
凄いです!