ある国際政治学者が「現代戦略論」の本を勧めていたので、読んでみたが、この本は軍事戦略論。
残念だが、1983年に出版された「戦略思考とは何か」を超える本でない。どうしも防衛省や自民党に近く、著者の独自の視点が見えない。
この本の岡崎久彦氏は、元外交官で海外経験が長く、日本の現状に憂慮されて書かれた。40年経ったてもこの本は光を放つ。
小生の恩師が、小生に戦略論の本を書くことを勧めたきっかけの本。
「現在の戦略論」は、軍事論中心で、人口減少、エネルギー、憲法、社会保障制度、政治制度を含めた大戦略を書いたものではない。日本には御用学者が多々いる。
平松茂雄氏の『中国の軍事力』は、中国、ひいては中国の軍事力理解に役立つ本だ。
今での心に残るのは「中国は非常に両極端な面を持っていて、どちらも1面の真実である。しかもそれは中国の全てではない。私たちは、中国の両極端の面から、中国を見なければならない」この本は1998年の出版。25年経っている。
中国を見る上で一番影響を受けた本。