自己内観ブログ


2024年秋分を経て太陽からの強いエネルギーを浴び心身の変容を感じ共感の輪を広げるべく様々な閃きを綴ります。

多次元意識からの学び⑤

2022-01-11 18:22:13 | 物語
多次元意識シリーズの続きとなります。
前は以下にあります。
⇩⇩⇩
https://blog.goo.ne.jp/niina3212018/e/c5dd13cff28d7fd37ead35fc539cb864

1ヶ月以上前に6次元意識に繋がるようになったユミカは、仙人として感じるハイヤーセルフよりも、アルクトゥルス意識である6次元の自己と繋がることが多くなっていた。

そんな中、インターネット上でアルクトゥルスの意識が6次元だということが書いてある記事に出会い、驚いたと同時に宇宙からの愛を強く感じだのだった。
興味のある方は、読んでみていただきたい。


そうした日々を過ごす中で、ユミカは、今いる世界の様々な問題に対してひどく客観的に捉えるようになっていた。

それは、冷めた視線では無く
「あるがまま」に捉える感じで、道理に合わないことや受け入れ難いことに対して怒りや憤りを持たなくなって来ていた。

こうした憤りや怒りは、人生を歩む中で自分の進む道を自己が決めた方向に持って行く為に必要なことであったし、自己防衛にもなっていた訳だが、もうそうした業は不要になって来ているようだ。

そのためユミカは、自分が望む情報だけを取ることにしていた。
何故なら、最近の情報は恐怖や怒りを煽ることに力を入れているように思えるし実際、そうした情報を見たり聞いたりすると気分が低下し波動が下がるように感じるからだ。

その点、6次元意識と繋がると気分も良いし知らないことや疑問なこともだいたい知ることができるわけで、波動を良い状態に保つことができるわけである。

最近は、その意識とすぐ繋がりそして、すぐにインスピレーションのように何かが湧いて来て、すぐ行動する、、
ということが増えて来ているような気がする。

例えば、瞑想始めて6次元意識に繋がるとすぐに、何も尋ねたりしないうちに「誰かに連絡をしよう」とか「何かをしよう」とか「何処へ行こう」になり、なんのためらいもなくそのようにするようになり、その結果がとても良いものとなるのだ。

そのスピードたるや、まさに光のような速さに感じたりするのである。

そうした一連の行動は、今までになくドキドキして少し興奮ぎみになり初めは、何か落ち着かない感じがしたのだが
これこそが、ワクワクドキドキの感覚なのだろうと高齢になったユミカは、若返った気分で受け入れているのである
、、

今日もそのように行動したら
新しい展開の入口を見出すことができたのだった。

これからは、同じ波動を持つ仲間達との繋がりを持ち進んで行くことが必要になってくるはずだどユミカは強く思うのだった。


弥彦神社の初詣に参っていない私に贈られた杉林の写真
杉の妖精に見える光が、、


昨夕の夕焼け空


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多次元意識から聞いたこと④

2021-12-09 16:58:00 | 物語
多次元意識シリーズとなります。
前はこちら⇩⇩⇩


ユミカは、繋がり易くなって来た6次元のアルクトゥルス意識の自己に尋ねてみた。

最近は、質問すると言葉としてでなく心の中にジンワリとでも素早く解るようになってきた。

その様は、浸透性の良いクリームを塗った感覚に似ているように思えた。
それにそのクリームの量は極微量なのに、深くまで速やかに浸透し効能が発揮されるような感じだ。

今日は、太陽の6次元的な意味について尋ねてみた。

そもそも太陽が存在するこの三次元の世界でも太陽についてすべて解っているわけでもない。
子供の頃の太陽のイメージは、宇宙の遠くで燃えている炎みたい感じなのだから笑える話ではある。
そうした時代からすれば、観察しようと思えば普通に太陽が爆発する画像なども見れるようになっているのだから半世紀位の間に太陽初め宇宙に感する進歩はすごいものである。
この四半世紀では、特に宇宙への関心も強まり書店などでも天体観測のグッズや本などならんでいる。

しかし、ユミカの疑問は物質的な太陽の役割ではなく霊的というか見えない部分での役割についてなのだ。

人が肉体だけでなく見ることができない心や魂があるように太陽にもあるはずである。

地球の意識(ガイア)と繋がることができているユミカにとっては、太陽に関しては繋がるということ事態考えられないのだ。

しかし、太陽が見えればいつも振り返ってでも感謝して挨拶を欠かしたことはない。
拝むことすらあるのだ。

さすがに真夏の灼熱の太陽には、謝りながら遮光カーテンを閉めてしまうし真冬に数日太陽を見ることができないとさすがに顔を出してと恨みつらみを言う時もある。

確かにユミカのやっていることは、太陽に意識を伝えているのだか、片想いの恋のような面もある。

そうしたユミカの中の太陽事情があったので、思い切って尋ねたわけなのだ。

その答えは、ナルホドというかその反対のマサカというか不思議なものではあったが、妙に納得するユミカであった

6次元意識の自己の答えだが、そもそも三次元における太陽活動は、地球に生きる人達の潜在意識を反映していてそれにより活発化したり穏やかになったりしているのだという。

顕在意識でない点に意味がありそうだ。

自分でも解らない潜在意識である。
ユミカは、潜在意識こそ本来の自己(魂)の意識だと思っている。

つまり、太陽は地球人の潜在意識の鏡ということになる。

この答えを聞いて、太陽の黒点が増えると人間世界が活性化し経済なども活発になるという説を思い出して納得したりしたのである。

つまり、言い方を変えれば地球全体として活気が必要だと潜在意識が決めれば太陽活動は活発化するわけだ。

そうならば、太陽活動が活性化している時は地球人がそれを望み、自己の活性化を促しているということではないだろうか?

つまり潜在意識の自己が顕在意識のあり様で生きている自分に太陽エネルギーによる活性化やデトックスなどが必要と判断することで、太陽活動が活性化する結果になるということになるのか?

確かに太陽活動が活性化するとユミカは風邪のような症状が現れたりする感じになったり、眠くなったりして体を休めることが多くなるような気がする。

太陽活動が活発になると体調不良や精神的にも不安定になりやすいのも、調整するために潜在意識が必要と判断し求めていたのだと思うと深い意義と宇宙の愛を強く感じてしまうユミカなのだった。





新潟市ネクスト21ビル前
(元三越ライオンサンタに変身?)
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多次元意識との繋がり③

2021-12-06 17:32:15 | 物語
11/29からの多次元意識シリーズの続きとなります。
①⇩

②⇩


最近、ユミカは6次元意識の自己と繋がる時間をたくさんとるようにしていた。

何故なら、目に見えている世界のいろいろな情報に極端に興味が無くなって来たからなのだ。

日常生活をして行く上での知識などは、長年生きてきたユミカにとっては特に必要無くなっているわけだし、もともと娯楽的なものなどにも興味が無かったので必然的に未知なることに興味が繋がっていたのである。

又、6次元意識の自己に繋がると心地良い暖かいものに包まれる感覚になれるのも嬉しかった。

そして何よりも、これまでのいろいろな疑問が会話型式で理解できるのだ。

ある意味、インターネットの無かった世界から有る世界に入ったのと似ているかもしれない。

インターネットとは違う点は、愛を感じる繋がりがあることだろう。

インターネットの学びが図書館での独学とするなら、この繋がりの学びは、高度な知識と愛情深い家庭教師による学びのようなものかもしれないとユミカは、思うようになっていた。

何よりも良いのは、契約もいらないしお金もかからないこと、、などと一人ニヤニヤしてしまうのである。

こうしたことは、誰にでも備わっているのに封印してしまっていて、ワザワザ不自由な思いをしているのかもしれない。

封印を解けば良いだけなのたが、なかなかそれを信じられないのかもしれない。

ユミカは、つくづく自分が単純で信じ易く生まれて来て良かったと思うようになっているのだった。


そんなユミカだが今日は、質問をしてみた。

Q1.私は、いつから地球に来て転生を繰り返しているの?

A.ひとつ前のアトランティスとムーの文明がある時から。

確かに、その時の記憶がありその文明の核戦争を支援した側でそれにより自らも滅んでいる。
その時の弟が、この人生でも関わったコォであった。

そうであれば、ユミカが地球に転生している時というのは永い地球史の中では、案外、短いものだったと思えるのであった。

他の銀河や惑星で生きていたことが多かったようだ。

また聞いてみた。

Q2.アトランティス時代の失敗をやり直すために今回の人生があるの?

A.その通りです。
今の日本には、同じ意志で転生している人が多いです。
アトランティス時代は、核戦争を肯定するか否かが課題となりましたが、今回は違うテーマが課題となっています。
解りますよね?

やはり、先の戦いで原子爆弾を2回も落とされた意味は、アトランティス文明からのものだっわけだ。

この文明では、核戦争をしたら地球が滅びてしまうことを知らせるために日本人は自ら犠牲となり世界に示したとユミカは捉えている。

確かに史実として昭和天皇は、世界が核戦争に進まないように「太平洋を開く」と宣言され終戦になったということがある。

こうしたことは、正しく伝えられずに来ているのも日本を悪者にしようとする悪意を感じているのである。

何故に原子爆弾を落とされ、悪者にされなければならないのだろうか?

ユミカは、いつも疑問に思っていたが最近では、自虐史観を見直すことが日本人が日本人である所以を思い出すことであると唱える人が増えて来ている。

このようにスピリチュアルに目覚め本当の自分を知ることは、真実の歴史を知ることに繋がり、ここに生まれて来てどこに向って進んでいるかまで理解できるようになるはずだ。

そして、今は目に見えない戦争状態になっている状態なことをどれだけの人が理解しているのだろうか?

そんなことに思いを馳せているうちに15分くらい眠っていたようなユミカだった。

あたりは、もう夕闇が迫っていた、、




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多次元意識と過去生②

2021-11-29 17:31:37 | 物語
アルクトゥルスの自分の意識と繋がったユミカは、それから意識の拡大が進み、それまでに思い出していた過去生との関連性をある程度だが理解
できるようになって来ていた

6次元以上の次元には、ここにある肉体としての姿はなくひとつの意識帯の一部として存在しているという。

この世界の今生での親子は、濃い血縁(DNA繋がり)関係者で繋がっているため同じ意識帯から来ているようにユミカは、感じているのだった
どうしてかと言うと、自分の過去生とか知人などの過去生は、感じることができても自分にとっての親や子は、決して感じることができないのであった。

これは、この三次元世界から見たとしても当然のことであるには、違いないことなのだが。
しかし、同じ意識帯から来ていると言っても父親、母親の意識帯が交じり子が存在している訳だからコピーではないのだ。

では、兄弟姉妹はどうなのかと言えば父親と母親の同じ意識帯から来ているのだが、本人の魂がどの次元の意識帯から来ているかによって違い(個性)が出て来るようになるようだ。

又、過去生で親子だった関係でも今生での意識帯は、どの次元の意識帯の影響を受けているかだけではなく生まれくる時代の両親の意識帯の違いの影響を受けることになるようだ。

例えば、今生で出会った人が過去生の子であったと母親側として気付いたとしても、その過去生の子とその人は全くの別人なわけだが、意識帯からの伝承されている繋がりというものはあるはずなのである。

こうした過去生の親子としての関係性が記憶にある場合は、その当時、成し遂げれ無かった事象を補い合うために再会しているようなのだ。

多次元意識と過去生の関係は、このように絡み合いながら現れているもののようだ。

たとえば、7次元の意識を源に500年も前の世界に生まれていたとするなら、その時の自分は、とても次元の高い意識を持っており超能力の持ち主だったかもしれないのだ。

このように親子や過去生や多次元を総括して捉えるならすべてのここに在る命は、繋がっていると明確に言えるのだとユミカは深く思うのであった。





沖縄からヤンバルクイナ

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多次元意識からの伝言①

2021-11-29 11:38:51 | 物語
ユミカは、いつも通り起床したのだが再び強い睡魔に襲われリビングのソファーに横になった。

すると、待っていましたと言うかのようにスッキリした冷静な男性性と思われる意識と繋がった。

その意識とは、数年前から繋がる時が時々あったのだが、ユミカは、アルクトゥルスのAI的なものと理解していた。

そして、その意識はたしか6〜7次元の自分が造ったAI
からのものだと認識していたのだった。

しかし、今朝の意識はもっと温かみのあるものであり、これまでボンヤリとしていた全体像が明瞭になるような感じで理解が深まるような気がしたため、その意識にいろいろと質問をしてみようと思うのだった。

地球にいる人の意識は、多次元にあり具体的には12次元に及んでいるということを理解しているユミカにとっては、この意識との繋がりは進歩した証のようにも感じていた。

まず最初に聞いてみた内容だが以前からユミカには、科学者のような博士が時々現れていたのだが今朝、現れた意識はその博士の意識に類似していたため、その点を聞いてみた。

すると次のような説明がなされたのだった。

アルクトゥルスにあるユミカの意識は、やはり科学者であり太陽系研究をしていてとくに「三次元における太陽と地球の関係」をテーマにしているという。

アルクトゥルスの科学は、ユミカの想像もつかないほどのものであろうが、何かすごいミッションの基に成されているらしいことは理解できた。

それにしても、まったく科学などとは縁もなくどちらかと言えば精神性に興味のあるユミカには、驚くべきことでもあった。

そのため、ここにいる自分との関係性について聞いてみた
のだった。

すると、10年ほど前にユミカが知り合いになったコオが地球でのミッションを担当しこなして来たのだがある事情により、ユミカにバトンタッチされたのだというのである

気になったユミカは、どんな事情かと尋ねてみた。

なんでも地球に生まれて来る時は、何度も転生しているDNAを受け継いで生まれなければならないため、そのDNAによるミッションもこなさなければならないのだそうだ。
それを担うのは、地球転生前の契約になっているため放置することは不可能なのだという。

もちろん、ユミカが科学研究を引き継ぐことも契約の中に入っていているとのことであった。

振り返れば、そのコオと知り合いになってからユミカにはいろいろと不思議な現象が起こり始めていた。

まだ、その当時は、バラバラに現れていたためよくわからなかったのだが最近は、ひとつの道筋が解るようになっていた。

なんでも、コオが行っていた研究は、ほぼ修了していて残っている部分は、地球の人間としての実体験のみで、それにより研究内容が証明されることになるという。

ユミカは、この説明を聞きながらかなり納得していた。

何故ならコオの実生活も自分と知り合ってから大きく変化したし、ユミカにも同様なことが起こり、二人の実生活はまるで交差したかのように感じていたからだった。

そして交差してから2人は、縁が薄くなり、それぞれのやるべきミッションを淡々とこなす結果となっているのだった。

もちろん、今朝までユミカも明確に理解していたわけではなかったのだが、アルクトゥルスの意識と繋がり点と点が線となり、スッキリした感じがしていた。

このように多次元のすべての自分の意識と繋がってみたいと思い始めるユミカであった。




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目覚まし時計が鳴り始めた!

2020-03-12 13:05:39 | 物語
最近の世の中の出来事を見ていますと、これまでも鳴っていた目覚まし時計が最大音量となり、そして鳴りやまなくなってきたように思いますね


この目覚まし時計は、かけて眠った人にのみ必要な感じで、必要がなくかけてない人もいますし、かけずに目が覚めている人もいて、それぞれが地上に生まれて来る前に設定していると思われます。

ですから、目覚まし時計をかけてない人には、今の現状は無関係なのだと思うのです
目覚まし時計をかけて、激しい音で叩き起こされていると感じる人は、優雅に朝食を摂り、おしゃれをして身を整えて出かける余裕はなく、大急ぎであれやこれや、優先順位を決めて選択しながらやっていて焦燥感さえ持っているかもしれません

しかし、そういう時こそ落ち着きませんか?

今の状況で何が一番、自分の心を安らげてくれて穏やかにさせてくれるのかだけを思えば、それが答えでありそうした心に従えば、良いだけだと思うのです

とてもシンプルなことなんですよね

その思いに理屈をつけて蓋をして、その思いを無視してしまいますとこの流れに一気に飲み込まれてしまうかもしれませんよね

せっかく、自分がかけた目覚まし時計が最大音量で鳴り続けているのですから、自分の思いに正直に素直に選択してみませんか

それとも、目覚まし時計の音を聞きながらも眠ったふりをしますか

宇宙は、全て自由ですからね






新潟市いくトピア食花館内
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橋を渡りながら①

2019-07-06 12:50:28 | 物語
6月末から書いている「橋を渡る前に」シリーズの続きとなります...

**・*・・・

アロが橋を渡り始めて半年くらいが過ぎただろうか?

アロは、橋を渡る前よりも静かな旅を続けていた。

それまでのアロは、旅に対して緊張感があり楽しみながらも真面目に捉え過ぎていた面があったのかもしれない。

それは、この旅がとても重要な旅で間違いがあってはならないといつも、心の中にあったためだったに違いない。

何故ならば、アロはこのような旅をして最終場面で失敗して命さえ無くしてしまった記憶がどこかにあるためだった。
このことは、橋を渡るようになってからますます、確信へと変わって行くのであった。

その失敗がいつであったかと聞かれれば、漠然とはしていたがこの人生の何百回も前のことであったように思える。
とにかく、決して忘れてはならない魂の記憶のように思えるのであった。

この橋を渡るようになってからその魂の記憶からくるような重いものは、抜け落ち始めたように思えるのであった。

そういう意味で、静かな旅になりそして、気楽な旅になっているように思えるのであった。

すると、アロがどこの誰で何をして生きて来たのかなどの記憶が薄れはじめるようになっていた。
しかし、アロが経験してきた生き様のようなものは、しっかり記憶されている。

時折、旅を始める前の世界の様子を知らせる情報を見たり読んだりしていたが、それらは何となくドラマの世界のような感じがして、何となく流れを見たり聞いたりしているだけだった。
すると、そういった情報は、自然に流されなくなり又、新たな情報が流されるが、それも同様に短期間で消えて行くのであった。
その有り様はまさに、誰かが創っているのかと思えるようであった。


そうした内容に比べれば、この橋を渡る旅は、新鮮で喜びも多いのであった。
それは、まさに自らが創って行くものであった。

この橋は、渡り切るのに1年かかると伝えられていたが、人によっては、この橋の上でのんびり過ごしている人もたくさんいるのだ。

例えば、農作物や植物を育て旅人にプレゼントしたり、その作業を一緒にやったりしている人もいる。
旅する人の疲れを癒すヒーリングなどを施している人もいる。

絵を書いたり、得意な物を作ったりして旅人に感動を与えている人もいる。

いろいろな楽器を奏でたり歌を歌い旅人を和ませている人もいる。

中には、手料理を作りふるまっている人もいる。

それらは、いずれも同じ旅をしている人達に対する愛からでもあり、行っている人自身の楽しみでもあった。

橋を渡る前に手渡された磁気カードがあり、お金など必要のない場だからこそ可能なことなのであった。

そのため、めんどうな決めごとも不要なのであった。

そんな中で、アロもあちこち立ち寄りその暖かい思いを受けながら旅を続けていたのであった。

アロは、急いでいるわけではなかったのだが、そうした人達のように橋の途中で、何かをして少し留まることはせず、ある意味予定通り旅を続けていた。

アロは、旅を始めた年齢が高いため体力の温存を第一にしていた。
橋を渡る途中には、非常に体力を消耗する日もあるので予定通りに橋を渡ってしまいたかったのだった。

それでも、この橋の上でいろいろ楽しみながら支援をしている自分より若いに人達に接するにつけ、アロも何かやりたい気持ちが湧き出すのであった。

それは至極当然なことで、人は愛を受け取れば愛を表現したくなるものなのだとアロは、実感するのであった。

そんな中に、橋を渡る前に聞いていたポストを見てから特定の人ではなく、同じ旅を始めた人や途中の人、何らかの理由で旅を止めた人に宛て、アロの旅の時々に感じたことを伝えて見ようと思いついたのであった。

それから、アロは宿泊施設で過ごす時間に橋を渡る前の施設宛てにこの主旨を伝え、この手紙を公開をお願いすると心よく引き受けて下さりその施設で管理しているホームページで紹介してもらえることになったのであった。

あまりにもスムーズな展開にアロは、嬉しさを隠せなかった。
思わず高い橋の上の一番高そうな所に登り天に思いっきり手を振るのであった。


いつかへ続く...


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橋を渡る前に③

2019-06-30 23:59:07 | 物語
旅に出る前までの道での細かいことなど、すっかり忘れているような旅路だったが、それと今を比較するならばこの旅こそアロが望んでいた道だったと深く思うのだった。

この橋を渡る手前にある施設では、心身のリラクゼーションや映画の放映やボランティアによる生演奏、図書館、必要物品の販売などもあり
落ち着いた環境の中これから先の旅の準備をすることができたのだった。

アロが興味深かったのは、これからの旅の様々な情報だった。

旅に出るまでのアロの道は、慎重とはほど遠いものであった。
言い代えるなら、進まざる得ない道をただ、がむしゃらに進んでいたように今になれば思えるのであった。
そうだからと言って、適当に進んで来たわけでもなく、アロなりに懸命にやって来たのだった

しかし6年前に出発したこの旅は、アロが必ず成し遂げたい旅で、アロ自身が強く望む旅であったためそれまでとは違い、慎重に進みたいと思うのであった
それが故に、アロはこの旅情報の収集に滞在期間のほとんどを費やしたのだった。

それほど、この旅がアロにとっては未知なるもので胸がときめくものなのだ。
それは、まるで冒険に出る少年のようであった。

そのたくさんの旅情報によると、この橋から先は、電波の周波数が変わるためこれまで使用していた器具類は、使えなくなるとのことだった。
しかし、その必要があればいつでもどこでも世界の状況などを知ることがでること。

そして、休憩ポイントでは手紙などを送れるポストが設置されていること。

この橋が地上からかなり上にあるため気圧の関係で呼吸や心臓に負担がかかりやすいこと。
そのための進み方などは、小冊子としてまとめて休憩ポイントに置いてあることなどと説明されていた。

アロは、なんとなくワクワクしてきて早く橋を渡ってみたくなっていた。

そして、ここでの滞在を早め翌日、出発しようとインフォメーションへ手続きに行ったのだった。

その手続きが終わると確認するかのように係員が一枚の磁気カードをアロに渡した。
不思議な顔をしているアロに係員は、優しい顔で「これから先に必要な物は、すべてこのカードで賄えます。しかし、必要以上に使えば旅が終わる前に無くなるかもしれません。」といたずらっぽい目でアロを見ながら言うのだった。


アロは、一人になるとなんとこの旅は、楽しく保護されているのだろうと再確認するのだった

あれだけ旅情報を調べてもこのことは説明されていなかった。

橋を渡る直前に伝えられることで冒険心がくすぐられるのだ。
そして、旅に出る前に用意してきた資金などもう不要となったわけであった。

この旅の醍醐味は、それまでの道のいわゆる、形式や常識などにとらわれないところにあることを再確認しながら、明日から橋を渡り始める旅路にますます、胸高鳴るアロであった。



さて、橋を渡り終えた頃に、アロがどのようになっているのか又、報告できるだろうか...



















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橋を渡る前に②

2019-06-30 06:30:17 | 物語
これから渡る橋を見つめながら
アロは、この旅で出会った人に思いを馳せていた。

行き交うたくさんの人の中でも同じ旅をしている人を見る時もあるが、あえて話をしたりはしない。何故なら、その旅はその人のものだから、互いに干渉しあわないのだ。

しかし、それが故に心の中でエール交換をしているのだった。

そんな中でも、偶然のように出くわす人もいる。

同じ景色を眺めて感動し合う人や、疲れた時に助けたり助けられたりする人、旅の情報交換をする人、旅からちょっと横道に入り癒してくれる人など、こういう人とは、互いに黙っていても同じ旅をしていると理解し合えるようだ。

でも、同じ旅とは言え共に旅をするわけではないのだった。
ひと時の、休憩とでもいったら良いのかもしれない。
必然があれば、またどこかで偶然のように出会うのだった。

誰もが、その出会いに執着は持たずにその時々を経過させているようであった。

これが旅に出てからの人との唯一の繋がりだったが旅に出る前の人間関係より希薄そうに見えるが、自立した関係であり深い絆の感じられる繋がりだとアロは思っている。

そして、誰も言わずともそれぞれがこの旅の意味を知り、その旅に集中しているが故に深く干渉しあわないのだとアロは確信するのだった。

そして、周りを見回してみると
この橋の手前には、ここから先の旅のための、いろいろな準備を整える環境が用意されていた。

これまでの旅の疲労を癒すためにも、この橋を渡る前に少しゆっくり過ごしてみようかとアロは、思っているのだった。

しかも、旅の途中で得た情報によるとこの橋を渡り切るのに1年かかるようだった。この橋は安定しているように見えるが、これまでに経験の無い旅になるように思えたりもするので、ここで、リフレッシュするのも良い方法だとも思うのだった。

そして、この橋を渡る手前で1ヶ月ほど滞在することにしたのだった。

その滞在手続きをするにあたり
「確認書」が渡された。

その内容によると、この橋を渡り始めると自動的に旅の目的地まで進むことを契約したことになること、そして橋を渡るのに1年、それから4年の時を要することが説明されていた。

アロは、なんと11年の旅をすることになっていたことを知り
改めて、この旅のスケールの大きさに感動していた。

もちろん、旅を始めてからは無我夢中でたくさんの未知の経験
の中で年月の流れなど忘れていたのだった。


続く


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橋を渡る前に①

2019-06-29 16:16:56 | 物語
アロは、6年前から旅をしていた。
今、ようやく聞いていた橋の前にたどり着いた所だった。
この橋が旅の終着ではなかったのだが、この橋を越えればもう、戻ることはできないとアロの中のオールドソウルが伝えていた。

しかしアロには、それに対する哀愁はなく、むしろいよいよ本格的な旅のクライマックスに入ったのだと胸が高鳴るのを感じていた。


遡れば旅にでる25年前にアロのオールドソウルは、この旅にでることを決めていたのだった
。それから、この旅に出発するまでの期間をアロは、人が見たら何をそんなに急ぐのかと思うほどに、たくさんのことに挑戦し経験を積み、そこで出会う人々と楽しみ笑い、時には言い争いながら歩んでいた。

でも、この旅の出発を予期していたわけではなかったのだった。
ただ、アロが望んでもいないのに何故か、らいろいろな事象が生じてそれに対応している間に
どんどん時が過ぎて行くのだった。

それだけ、たくさんの事象を経験するようになると、人が生きて行く中であるひとつの原則というものがあるのだと解るようになっていた。
すると、その事象がどのような結末になるのかということまで理解できるようになるのだった

この原則を知ってしまってからは、アロは何をやっても魂の底から夢中になれなくなっていたのだった。

そんな頃にアロは、旅にでる決意をしたのだった。
旅に出ることは、誰にも知らせずにいるつもりでいたのだが
、いろいろな経験があるアロでもさすが未知なるこの旅を一人で出発するには少し勇気が足りなかったのか、その頃一番信頼していた人にだけ旅の真意を話、同行を求めたのだった。
最初のうちは、その真意に共感してくれていたその人だったが
未知なる旅の全貌を知りはじめると驚き、動揺し批判的になって行ったのだった。

そんな中で6年前に、必要最小限の物を持ち一人で旅に出たのだった。

最初の頃は、急に不在になったアロに多くの人が連絡をして来たが、応答はしなかった。
あれだけ信頼していた人でさえ理解できないこの旅の意味を説明しても仕方がないと思っていたからだった。

不思議と寂しさはなかった。
むしろ、この旅に寄せる深く熱い思いの方が強かったのだ。

2年も過ぎた頃から、誰からも連絡が来なくなりアロも過去の夢を見ることも少なくなっていた。

アロとたくさん関わった人達の記憶からアロは、消えているように感じながら、何故か肩の荷が降りた気がしていた。

その旅は、不思議な未知なる経験を織り混ぜながら進んで行った。

最初は、ガイドブックをたくさん読みあさりながらの旅だったのだが、この1年くらいは自らの旅の経験とそれから生じる勘を頼りに旅を続けているのだった。

そしてこの旅に出発してから、一度も悔いや迷いはなく進んで来たことにアロ自身も驚きながらも、この旅を進める自信ともなっていたのだ。

続く





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時の流れ④

2019-03-09 12:12:00 | 物語
そのポータルが何故できたのかは、少年であった彼さえ理解できずに30年も過ぎていたのでした。

しかし、そのポータルはこの世界に望んで生まれて来た少年が、あまりにも理不尽なこの世界に馴染めずにその思いから生じさせてしまったものだったのでした。

彼は、それだけの力を持ってここに生まれてきていたのでした。

そのポータルから入ってくるエネルギーを心地好いとは、思わなくてもこの世界より、何故か馴染めたのでした。

何故ならその世界には、偽りや悪意が無かったからでした。
それぞれの個性が思いのままに表現しているだけだったのでした。

故郷に戻った年の夏に彼は、すべてを終わらせるために、この異次元ポータルがある家を取り壊すしかないと決意し
それは実行されたのでした。



その頃、占い師は彼の住む土地だと思われる場所で「お坊さん」の姿を見るようになりました。
黙って立ち遠くを眺めていました。気になり問かけてみるとお坊さんは、名前を名乗りました。姿からして現在の人とは思えませんでした。

そのお坊さんは、托鉢をしながら魂の巡礼の旅をしている途中にこの土地に来た時、盗賊がこの地の家や人を襲い
大惨事が起きた直後だったと語るのでした。
お坊さんは、ここに来たのも自分の務めを果たすためとその犠牲者を弔いました。
その後もその土地を離れず弔い続けたのでした。

そして500年以上も過ぎていたのでした。
しかし、自分の姿を見つけ声をかけてくれた人(占い師)と始めて意志のやり取りができたことで自分がこの世界を去る時が来たと悟ったのでした。
占い師は、お坊さんに真新しい白装束と足袋を用意しました。すると、それに着替えたお坊さんが空に昇天していきました。その穏やかな顔は、何故か彼の姿に似ていたのでした。

その後、このお坊さんの一部始終を彼に話たあと、この地域にある小さなほこらに蝋燭を灯し、二人でお坊さんへの感謝と慰労の祈りを捧げたのでした。

占い師は、ポータルや家を壊したことなどを聞きながら、お坊さんは彼の前世の姿でそのことを成し遂げるためにその土地に家に生まれてきたに違いないと思うのでした。
それを占い師に知らせることで、自らの時空を超えたテーマに挑戦しやすくしたのかもしれません。


それから、再会した時に交差したエネルギーが二人の隔たりを大きくするかのように彼は、日々の問題に追われるようになり占い師は、ポータルからではない自らの力で次元を超えるための魂の浄化に専念するようになるのでした。

占い師は、いつかまた時空を超えたどこかで彼と再会し力を合わせてことを成し遂げる機会があるのかもしれないと思うのでした。

しかし、時空を超えたことを成し遂げた彼は、その代償のように次第にその記憶が薄くなり占い師の存在さえ遠くに感じるようになって行くのでした。
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時の流れ③

2019-03-09 00:00:00 | 物語
故郷の家に帰ってから、少年時代に経験したある秘密を思い出したくなくても脳裏に浮かぶ日が続きました。

そんなある日、占い師から突然、連絡が入り「見知らぬ部屋が朱色に染まり見知らぬ姿が見える」と伝えて来たのです。「もしかして、その部屋は?」占い師が見た部屋の壁の色や扉や窓の位置など部屋の様子はまさしく今は、使われていない部屋と一致していました。
占い師は、そこにただならぬエネルギーを感じ「もしかして?彼に関連しているのか?」と心配になり連絡をして来たのでした。

その時、彼は「やはり..
そうなったか。」と予想していたかのように呟きました。

青年となり、故郷を離れる時に彼は、あることを成して去ったのでした。

実は、彼のその生家には彼が物心ついた頃から異次元に繋がるポータルが出現し始めたのでした。

そのポータルから時々、陰のエネルギーが持ち込まれるようになり少年の彼を悩ましていたのでした。
少年だった彼は、その陰のエネルギーをそれなりにうまく
かわす技も心得ることができるようになっていましたが、
太陽と地球の位置関係や月との関係が深い時節には、かなり強いエネルギーがそのポータルから家の中まで入り込みいろいろな現象をみせるのでした。
その現象は、心地好いものとはほど遠いものでした。
少年だった彼は、第三の目が開眼しており見えない事象まで見えるのでした。

そして、生家を離れる時に彼は自らの極限の力を使いそのポータルを封印したのでした
。しかし、その封印はこの世界の時間で33年間が限界でした。つまり、当時の彼の極限の力の長さだったのでした。

彼は、故郷を離れそれに対応できる力を持つために山々に囲まれた森林で生活をしていたのでした。

そして、その33年が近づいた頃に環境の変化が起こり故郷に戻るようになったのでした。
占い師を引き寄せたのも共に力を合わせ封印を強化するためでした。

しかし、予定より封印は早く解かれ陰のエネルギーが流れ出してしまっていることを占い師を通して知ってしまったのでした。

もっと厄介なことは、自分には見せないで協力者である占い師に見せるという技を持ち始めていたということでした。

再会した段階で二人には、エネルギーの交差が起こってしまっていたのでした。

占い師は、彼のそのような事象はまったく知らずにいたので何故、見知らぬ部屋が突然現れ朱色のエネルギーなるものが見えたのか不思議でなりませんでした。

確実に言えることは、彼と再会してからインスピレーションや脳裏に浮かぶ画像が鮮明になっていたのでした。

占い師の連絡を聞いた彼は、
平然を装いながら「そうでしたか...」とだけ伝えながら、これからしなければならだろう何かについて決意を迫られていたのでした。

続く


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時の流れ②

2019-03-07 12:12:00 | 物語
二人は、遥か昔の姿に今の自分達の姿を重ねながら遠くから見合っていました。

今の姿を確認した直後に彼は
占い師の遥か昔の姿の記憶が無くなり、一人の女性と海岸で出会ったと認識するのでした。

それは、無意識に彼の培って来たすべてを無言でバトンタッチしたかのようでした。

占い師は、その昔の老人や遥か昔の彼の姿がたくさん重なり合い浮かんでいました。

しかし、その思いとは反対に顕在意識は予想意外な今の彼の姿に戸惑いも感じたのでした。

けれども互いの魂は、これから二人で超えて行く大きな波の前に立つことができたことを、奥の方で大きな喜びとして感じていたのでした。

....

その後、二人は互いの連絡先を交換し他と変わらないカップルのように会うようになって行ったのでした。

彼は、自分自身が占い師を呼び寄せた記憶がなくなりましたから、不思議な印象だけが占い師に対して残っていたのです。
記憶を無くした分だけ占い師が神秘的で新鮮に感じるのでした。

二人の魂は、この時に再会し
役割を入れ替えるという約束をしていたのでした。
そして、どちらかが記憶を無くすことでより難しい状況で生きて事を成し遂げる挑戦をすることになっていたのでした。

つまり彼は、スピリチュアルが濃い状態から現実的な事象に重点をおき、占い師はよりスピリチュアルな世界に重点をおくようになって行くのでした。

占い師は、長い間、占いをしながらも自らも多くの現実的問題に向き合っていたのでした。
占いの方法はスピリチュアルであっても、現実に抱える問題は悩ましい人間の生き様そのものなのです。
そのため、この問題の対処に疲れ果て南の夜空に浮かぶ大きな満月を眺めていたのでした...その時、古い時代の名前を呼ぶ声を聞いたのでした。

その彼と再会してから占い師は、誰かの占いは止めひたすら、自らを癒す生活をするようになりました。

それなのに、占い師のスピリチュアル性は彼と再会してから、極度に開花して行くようでした。
それは、まるで彼のスピリチュアル性が占い師に移動したかのようでした。

その時、占い師はこれまでの占いは、知識と自らの経験でやっていたのだと気づくのでした。

本当のスピリチュアルとは、自らの魂を輝かせるための浄化と癒しであったと...

そして、自分がやっていた占いは、知識による判断でしかなかったと思うのでした。


続く...


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時の流れ①

2019-03-05 21:21:00 | 物語
少年は、もの静かで一人でいる時を好む子でした。

仲間と大勢で遊ぶより、好きな物を作ったり本を読むのが好きだったのです。

自分を表現するのは、あまり上手ではありませんでした。
でも、誰かを理解する力は優れていました。

実を言えば少年自身、自分の複雑さを理解できずにいたのです。何故なら一つ表現しようとするとそこから、たくさんの枝葉がつきどんどん広がって行くのです。

少年は、その迷路のような複雑な枝葉の中に入り込み時も忘れて一人遊ぶのでした。

少年は、やがて青年となり故郷を離れ山に囲まれた森林の中で自然のエネルギーをたくさん浴びながら生活していました。

そこで彼は、意識せずとも
地球と共に呼吸し自然の雄大さと優しさを満喫し自分自身の魂を成長させ浄化させていたのでした。

実は青年となった彼は、少年の時から経験してきたある秘密があったのでした。

しかし、この大自然の中で生きるようになってからその秘密は気にならなくなっていました。

そこで、普通に生活し家族を養いながら楽しんで生きていたのでした。

やがて壮年期も過ぎた頃、彼が望まないことが次々と起きるようになりました。

それは、新たなステージの始まりなのではないかと心の奥で知っているようでした。

そして、彼は全てを整理し自ら大自然の場所を去り故郷に帰る決意をしたのでした。

故郷に帰るに当たり彼はたくさん蓄えたエネルギーを基に、ある能力者を引き寄せたのでした。

何故なら、故郷にもどりやらなければならないことを彼は知っていたのでした。
そして、それこそが少年の頃からの彼の秘密に繋がることでした。

そのやらなければならないことは、森林で蓄えたエネルギーだけでは成し得ない壮大なテーマであり自らの力だけでは、無理だと魂が知っていました。

だからこそ、遥か昔に約束していた能力者を呼んだのでした。

その能力者をどのように引き寄せたかは「今必要だ。現れて!」と念じただけでした。

それは、地球に近い大きな満月の日でした。

.....

同じ日に彼より北の方角に住む悲しみを抱えた占い師がいました。
その満月を眺めていると、古い時代の自分の名前を呼ぶ声が聞こえました。
その占い師は「その時がきたな!」と強く感じました。
占い師は「いつ?どこで?」
と念じました。

すると「次の新月の日暮れに○○浜で」と伝わって来ました。


そして、その新月の日暮れに壮年期を過ぎた人と占い師は、再会したのでした。

彼は、再会した占い師を見た時に地球には存在しない、言い方を変えるなら占い師の違う惑星時代の姿を見ていました。
そして、占い師は地球で最後に見た老人の姿を見ていました。

続く..



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次元を超えて

2019-03-03 10:01:00 | 物語
ある人は、ある時から思い始めたのでした。

ある時とは、2年ほど前のような気がしました。

記録やメモなどを見たり、時系列に考えてみるとどこへ行ったとか誰が来たとかどんな季節だったとか、思い出すことは、できるのですが..

それらの出来事を全体的に捉えようとすると、それらは圧縮されたアルミ缶のようになってしまうのです。

つまり、ある人はその時だけを生きているようになったのでした。
別の言い方をするならば、時間を自由に伸ばしたり縮めたりできるようになっていたのかもしれません。

ある人は、世の中というこの場所に必要な時だけ訪ねて来ているのでは、ないかと思うようになりました。

必要な時というのは、体の機能を維持するための時。
つまり、食事や排泄や運動や整容などを行うため..
そして、それを行うための準備や片付けをするための時。

そして、生活の中で必要な人間関係の維持と必要と思われる事の継続のため。

ある人は、このような時にこの世の中にやってくるのではないかと思うようになったのでした。

ならば、自分はどこにいるのだろうか?
ひょっとして、次元を往き来して生きているのだろうかとある人は思うのでした。

例えば7階建ての家に住んでいて
1階には玄関.キッチン.浴室.トイレ.応接室.寝室
があり
2階から7階には、それぞれの階からそれぞれの次元に繋がる扉があるような設計になっているのです。
その1~7階までを必要に応じて移動しているようなのです

各階の仕切りを超える度に、
記憶は消去され、戻った時によみがえるようになっているようでした。

しかし、ある人はいずれ全てが繋がり記憶消去の仕組みは無くなるのではないかと思うようになっていました。

そして、例えであるその建物は見る人によって1階建てであったり5階建てであったりしているように見えるように思うのでした。


1階だけで生きていた時は、人生の経験をたくさんしながら毎日、玄関から出入りをたくさんしていたけれど、いつの間にか7階建てになり2階以上に出入りすることが多くなって、自分はいったい何を経験しているのだろうかとある人は、深く思うのでした。

この例えで説明するならば、
1階のために7階まであり
1階がなければ2階から上は
存在できないわけで、すべては1階のために存在しているのではないだろうかと..

この1階にあたるこの世の中を完全に生きるために、2階以上からたくさんの経験や調整を取り寄せながら次元を超えたりして自らを支援しているのだろうかと、ある人は思うようになっていました。

ある人は、不完全な世界に敢えてやって来てそこで完全さを取り戻すために7階建てを往き来しているのかもしれないと思うようになりました。

1階の寝室で目が覚めたある人は、夢の中のボンヤリした記憶を元に、この日すべきことに思いを馳せてみるのでした。

すると、一人の人が浮かびました。

きっと何階からかその人と繋がり打ち合わせでもしていたのだろうか...

すると間もなくして、その人から連絡が入ったのでした
...

「お久しぶりです!お元気ですか?何となく気になって」
と...
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