狸  森  日  記

                 ムジナnoモリnoクラシカタ

ヒマラヤ桜

2010-12-20 03:03:11 | ひとりごと
季節はずれの桜見物に出かけた。場所は市植物園。
僕も知らなかったのは動物園と植物園とは同時に開園したことです
植物園は昭和になってから、それも50年代・・・だと思っていたのです

市植物園の歴史を調べて初めて判った次第です。
「福岡市植物園の歴史」というHPから抜粋して下記しておきます

○大正05年 平尾浄水場造成工事着工
○大正12年 平尾浄水場竣工、給水開始
○昭和08年 東公園に御大典記念福岡市動・植物園開園

最初は東公園(現・福岡県庁所在地)に動・植物園が開園されたのは
全く知りませんでした。子供の頃は、現動物園を単に「南公園=現・
動物園」・・・と読んでいました。ご存じとは思いますが、福岡市には
東・西・南・・・の三つの公園が有りました。北は海ですから公園は
無かったのです。今はかろうじて桜の名所としての「西公園」だけが
公園と呼ばれているのでは無いでしょうか。


東は県庁と、南は動植物園としての知名度が高い気がします
話が横道に反れてしまいました。歴史に戻りましょう。


○戦後、昭和27年 現在の場所に新動物園建設工事が着工され、翌年
    昭和28年に開園しています。
○昭和50年 平尾浄水場廃止に伴い跡地を都市緑化植物園とする方針
      が決まり
○昭和54年(1979年) 「福岡市動植物園」として発足、現在に至る

・・・と有りました。僕の記憶は、この(1979年開園)が頭に残って
いたのでしょうね。
下の写真は植物園が平尾浄水場だった名残の建物です。植物園入り口
左手に、草木に隠れるように残っていました。



建物の庇には「配水池」と右から書かれ、建物前の石碑には「福岡市
上水道 平尾浄水場跡」と銘が彫られていました。大濠と並び高級
住宅地と言われている「浄水通」はこの、平尾浄水場が原点です。
子供の頃、父親と一緒に牛車に引かれてこの浄水場横の山に入り、俗に
「柴刈り」と言われるように、枯れ木や、雑木などを集めて持ち帰った
ものです。今の博多駅近くから、今の浄水通を通って歩いて来たのです






ご覧のように、この薄桃色の桜の花は「ヒマラヤ桜」と言うそうで
僕は初めて見ました。11月初旬に散歩コースの那珂川河畔で「十月桜」を
見ていますので、秋から冬に咲く桜を見たのは二度目になります
この、ヒマラヤ原産の桜、華やかさは有りませんが、冬の寒い中、一寸
ばかり、心を温めてくれましたよ。