女優の樹木希林さんが旅立たれて一週間。先日30日に葬儀が行われたようで、多くのテレビ番組でその様子が報道されました。
娘、内田也哉子さんが語る父、内田裕也さんと母、樹木希林さんの奇妙な夫婦関係、家族関係。クマ子はそれを聞いていて、改めて樹木希林さんの妻として人間としての器の大きさを感じました。
お話によると也哉子さんは生まれてからずっと希林さんと2人きりの生活だったそうです。それなのに父である内田裕也さんの存在はひどく重く、ときおりその重圧に耐えかねるほどだったとか。
そしてその奇妙な夫婦関係を思い、お母さんに「どうして離婚しないの」と詰め寄ると、希林さんは必ずこう言ったそうです:
お父さんにはひとかけら、純なものがあるから。
そしてその一言で也哉子さんを黙らせてしまうそうです。
ひとかけら純なもの、てなんだろう。
それはきっと希林さんにしか見えないもので、希林さんしか感じられない何かで、そこに希林さんはひどく惹かれていたのでしょうか。
10あるうち、9つが悪くても1つだけどうししょうもなく惹かれる部分があると、人は人を愛し続けることができるのかー。
私たち夫婦はどうかな。
今の私たちは10あるうち、9つ良くても1つ悪いところがあるだけで、残りの9つも悪くみえる気がします。
樹木希林さんのような愛し方はまだまだできません。
クマ吉と一緒に歳を重ねて、いつまでもお互いのどこかに惹かれあう夫婦でありたいー
そんなことを思った1日でした。