先日、兄弟で眼鏡を作らせていただいているお客さんで
お兄ちゃんの眼鏡を買いかえに、ご来店されました。
お兄ちゃんが近視(-1.00D位)で、弟くんが遠視(+2.00D位)があるのですが
弟くんが眼鏡を掛けていなかったので心配になって
お母さんに現在の使用状況を聞くと
弟くんは普段裸眼で、ある程度遠くが見えるので
授業中ぐらいしか掛けていない。
逆にお兄ちゃんは遠くが見えにくいので
常に掛けているという事でした。
家で勉強、読書、ゲームなど近くを見る時どうしてるの?
と質問すると
遠くを見るのと同様、
弟くんは掛けていない、お兄ちゃんは掛けているという返答でした。
たいていの方が遠くが見える、見えないを基準にしているので
近くに関しては、間違った認識をしている人が多いんです。
お兄ちゃんの近視は
遠くから入ってきた光が網膜の手前で像を結んでしまう状態なので
遠いところは見えにくいですが、近くはよく見える眼です。
近視の値が-1.00D位なので、
学校で黒板が見えにくい程度(席の位置にもよりますが)
それ以外はさほど不自由ないと思います。
近視の人は
遠くを矯正した状態の眼鏡で近くを見ると、
眼の中の筋肉が緊張してピントを合わせる為
眼全体にストレスがかかります。
それにより水晶体が膨らんだ状態から戻りきれず
遠くが見えにくくなったりします。
仮性近視もその状態です。
なので
負担をかけないためにもお兄ちゃんの場合は
近くを見る時、眼鏡を掛けない方がいいのです。
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弟くんの遠視の場合は逆で
入ってきた光が、
網膜の後ろで像を結んでしまう状態です。
網膜の位置にもってくるには、
先程近視の眼鏡で近くを見た時と同じ様に
眼の中の筋肉で調節し水晶体をふくらませて
網膜の位置にもってくるのです。
近くの場合はさらに頑張って
網膜の手前にもってこようとします。
遠視の人は遠くを見る時も、近くを見る時も
ピントを合わせようと努力しなければならない眼なんです。
ですから
弟くんの場合は
常に眼鏡を掛けておかなくてはならないのです。
そのような事を説明させていただき
眼に負担がかからない様、
今後の眼鏡の掛け方を
本人、親御さんにアドバイスさせてもらいました。
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