今の会社に移ったのは、
父も母も都内で仕事をしていたら、
帰宅困難時に、子供はどうなるんだろうって思ったから。
父が仕事でめいっぱいで、親戚がそばにいるでもなく。
お兄ちゃんには、幼稚園の頃から、もしもの時にはって、教えてきた。
両親が都内に勤めていたときは、
友達の家と、お向かいの町会長さんに、子供しかいないって伝えなさいって。
だけど、自分自身が不安だったので、
仕事の内容より、子供のそばにいる事を選んだ。
そしたら、今回の震災が起きて。
父親は高松だし、
母としての今回の人生は、
子供を中心とした生き方を選んで
良かったと思った。
自分たちの世代は、男女雇用均等法の境目で、
深夜労働でさえ、職業によって男女の格差があった。
だから、今回の私の人生においては、生む性に従おうと思った。
輪廻転生っていうのは、仏教の概念で、
仙台のおじいちゃんは、生まれ変わりはないっていうけど、
今回のように、
若くして亡くなる沢山の人を目の当たりにすると、
この人生での勤めを終えたので、
次のステップに進んだんだと思いたいです。
また、次の人生で、
何かの形で、会いたい。
j今回、闘病の末になくなった、部活の先輩は、
ゆりにとっては、
あまりに大きな存在だったので、
先輩は、この人生でするべき事は全部クリアしちゃったんだからって。
だから、あなたより、先のステージに進んだんだよって。
先輩に少しでも追いつけるように頑張ろうって
でも、別れは別れなわけで、
先輩が大好きだった音楽を通して、
今度の定演の演奏を頑張る事で送ってあげようって言ってます。
まだ、先輩がいなくなった事が実感できなくて、
そのときに、本気で泣けるのかもしれません。