このたびの総選挙結果について、メンバーからの投稿を掲載します。
コラム・衆議院選挙
【新聞の大見出しと実数の格差(これは2012年のコピーだ)】
12月15日の朝日新聞1面の「見出し」と「各党獲得議席数一覧」に注目してみました。『自公大勝3分の2維持』との大見出しのすぐ横に『各党獲得議席数一覧』があります。
《与党》自民党-3 公明党+4 合計+1
《野党》民主党+11 共産党+13 生活の党-3 社民党±0 合計+21
《右翼政党》維新の党-1 次世代の党-17 合計-18
結局、大騒ぎした解散総選挙は解散前と与党(自民党・公明党)は全く変化なしの現状維持、2年前に踊った「自民圧勝、公明党とで3分の2獲得」のコピーを改めて示しただけで、いかにも「自民・公明圧勝」との錯覚を与える役割を演じています。これこそ、安倍ブレインの思うつぼです。
野党では、海江田代表の落選で、民主党の退潮傾向を印象づけていますが、実際には+11で、微増、愛知県では小選挙区で盛り返し、特に3区では「秘密保護法廃止」集会にいつも参加の近藤さんが当選しています。
共産党は、議席を3倍近くに増やし、21議席を獲得、議案提案権を得て大躍進しました。共産党は既に参議院で議案提案権を得ており、「ブラック企業規制法案」を提出し、提出しただけで、一部ブラック企業が自主規制するという効果が表れています。また、提案権を持たない社民党や糸数慶子さん、山本太郎さんと共同して「秘密保護法廃止法案」を提出しています。衆議院でも、同様の提案が出来るようになったことで、同党の躍進は3~4倍の価値を持つものです。
一方、右翼政党は、維新の党が「憲法」「安保」での危険性を隠して、「身を切る改革」をアピールして、-1にとどまったのは残念ですが、最右翼の次世代の党を壊滅的に減少させたことは大きな成果です。
【沖縄で「オール沖縄」完勝、自民党完敗】
沖縄では、圧勝した知事選挙のスキームを衆議院選挙につなげ、オール沖縄で、1区・赤嶺(共産党)、2区・照屋(社民党)、3区・玉城(生活の党)、4区・仲里(無所属)がそろって当選し、自民党候補に競り勝ちました。この『共同』は大変大きな意義を持ちます。孫崎享さんが「共産党が軸になり、本土でもリベラル勢力を沖縄並みに結集して欲しい」とコメントしていますが、是非、新しい共同を形成したいものです。
ただ、社民党2議席、生活の党2議席で、いずれも衆議院で政党要件を満たさず、発言時間が保証されません。共産党は、この度、予算委員会をはじめ、各委員会で3倍近い発言時間を得たのですから、照屋、玉城、仲里議員に、共産党の時間内で発言時間を保証してあげて欲しいと思います。そうすれば、共同拡大の大きな一歩になるでしょう。
コラム・衆議院選挙
【新聞の大見出しと実数の格差(これは2012年のコピーだ)】
12月15日の朝日新聞1面の「見出し」と「各党獲得議席数一覧」に注目してみました。『自公大勝3分の2維持』との大見出しのすぐ横に『各党獲得議席数一覧』があります。
《与党》自民党-3 公明党+4 合計+1
《野党》民主党+11 共産党+13 生活の党-3 社民党±0 合計+21
《右翼政党》維新の党-1 次世代の党-17 合計-18
結局、大騒ぎした解散総選挙は解散前と与党(自民党・公明党)は全く変化なしの現状維持、2年前に踊った「自民圧勝、公明党とで3分の2獲得」のコピーを改めて示しただけで、いかにも「自民・公明圧勝」との錯覚を与える役割を演じています。これこそ、安倍ブレインの思うつぼです。
野党では、海江田代表の落選で、民主党の退潮傾向を印象づけていますが、実際には+11で、微増、愛知県では小選挙区で盛り返し、特に3区では「秘密保護法廃止」集会にいつも参加の近藤さんが当選しています。
共産党は、議席を3倍近くに増やし、21議席を獲得、議案提案権を得て大躍進しました。共産党は既に参議院で議案提案権を得ており、「ブラック企業規制法案」を提出し、提出しただけで、一部ブラック企業が自主規制するという効果が表れています。また、提案権を持たない社民党や糸数慶子さん、山本太郎さんと共同して「秘密保護法廃止法案」を提出しています。衆議院でも、同様の提案が出来るようになったことで、同党の躍進は3~4倍の価値を持つものです。
一方、右翼政党は、維新の党が「憲法」「安保」での危険性を隠して、「身を切る改革」をアピールして、-1にとどまったのは残念ですが、最右翼の次世代の党を壊滅的に減少させたことは大きな成果です。
【沖縄で「オール沖縄」完勝、自民党完敗】
沖縄では、圧勝した知事選挙のスキームを衆議院選挙につなげ、オール沖縄で、1区・赤嶺(共産党)、2区・照屋(社民党)、3区・玉城(生活の党)、4区・仲里(無所属)がそろって当選し、自民党候補に競り勝ちました。この『共同』は大変大きな意義を持ちます。孫崎享さんが「共産党が軸になり、本土でもリベラル勢力を沖縄並みに結集して欲しい」とコメントしていますが、是非、新しい共同を形成したいものです。
ただ、社民党2議席、生活の党2議席で、いずれも衆議院で政党要件を満たさず、発言時間が保証されません。共産党は、この度、予算委員会をはじめ、各委員会で3倍近い発言時間を得たのですから、照屋、玉城、仲里議員に、共産党の時間内で発言時間を保証してあげて欲しいと思います。そうすれば、共同拡大の大きな一歩になるでしょう。